ドル/円
正午現在 85.80/81 1.2775/78 109.62/66
午前9時現在 85.95/00 1.2756/58 109.66/70
NY17時現在 86.17/22 1.2752/55 109.92/94
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[東京 16日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点か
ら下落し85円後半。アジア株の下げを背景に円高が進んだ。ドルは一時85.70円
まで下落した。
週明けのアジア市場では円とドルが上昇。アジア株の下げを受けて、リスク回避の動き
が活発化するとの見方が広がった。円は対ドルで朝方の高値から50銭超円高が進んだほ
か、対ユーロで一時109.25円と同80銭弱、対豪ドルでも75円後半と同1円超の
円高となった。
ドルも広範に上昇。ユーロ/ドルは1.2750ドル半ばのオプショントリガーを狙っ
た短期筋の売り仕掛けが入り、一時1.2734ドルと朝方の高値から50ポイント近く
下落。ドルは対英ポンド
0.88ドル後半と3週間半ぶり高値をつけた。
市場では、米景気の減速懸念や世界的な株価の軟調地合いが背景となって、当面は円高
地合いが続くとの見方が大勢。ドル/円は11日につけた15年ぶり安値の84.72円
を近いうちに割り込むと予想する声も多数出ている。
同時に介入への警戒感も強まっている。米ウォールストリート・ジャーナル紙は13日
付の電子版で、米国が中国に人民元の切り上げを求めていることから、日米の協調介入は
「可能性が低い」と報じたが、市場では「世界的に株価が大きく下落するなどパニック的
な状況になれば、単独でも(介入が)行われる可能性は否定できない」(外銀)との声が
出ている。
<投機筋の円買いポジションは今年最大の水準>
投機ポジションの参照データとして知られる米商品先物取引委員会(CFTC)のIM
M通貨先物取組によると、8月10日までの週に円の買い越しは差し引きで5万2478
枚の買い越しと2週連続で増加。昨年12月1日までの週以来の高水準を記録した。市場
では、前週にドルが買い戻された一因として短期筋のポジション調整を指摘する声が出て
いるだけに、円も目先は需給的に下げやすい可能性があるとの見方があった。
(ロイター 基太村真司記者)