国際NGOの国際危機グループ(ICG)によると11日夜までに、同組織の北東アジア上級顧問マイケル・コブリ氏が中国で拘束された。
同氏はICGの仕事のために中国にいたという。
「私たちは、マイケルの居場所と早急な解放に向けた、可能な限りの追加情報の確保を行っている」と国際危機グループはメディア向けリリースで明らかにした。
拘束された理由はわかっていない。
コブリ氏は2014年に北京カナダ大使館副領事を、2016年は香港のカナダ領事館総領事を務めた。
コブリ氏は2017年からフルタイムで勤務している。
2018年10月、コブリ氏は米地方紙マイアミ・ヘラルドの寄稿文で「米中関係は、1989年の天安門事件以来最悪だ」と書いた。
コブリ氏による最新のSNSアカウントの操作は9日の朝。
同氏の拘束との関連は不明だが、多くの英字メディアは、中国政府の報復行動の可能性があると報じた。
カナダ当局は1日、米国の要請を受けて、中国電子技術大手・ファーウェイ(華為技術)の孟晩舟CFOを拘束した。
中国はカナダに対して即時釈放を求め「さもなくば必ず重大な結果をもたらし、カナダ側が全ての責任を負う」と主張している。
在米経済専門家ゴードン・チャン氏はSNSで、中国側の態度から何らかの報復行動を示唆するとし、中国にいる米国籍やカナダ籍の人々に警戒を促している。
(編集・佐渡道世)
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