ドル/円
午後3時現在 86.09/12 1.3190/92 113.60/65
正午現在 85.91/96 1.3182/87 113.24/29
午前9時現在 85.79/83 1.3177/82 113.07/12
NY17時現在 85.83/87 1.3183/89 113.17/22
--------------------------------------------------------------------------------
[東京 6日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点
から上昇し86円前半で推移している。7月米雇用統計の発表が目前に迫ったことで、雇
用悪化への懸念からドルショートに傾き過ぎたポジションを一部買い戻す動きが出て、ド
ルは緩やかに上昇した。ただ、雇用統計次第では波乱もありうるとの見方は多い。ドル/
円が85円をクリアに割り込むと下値余地が広がるとの見方が多く、警戒は続いている。
ドルは朝方の85円後半から86円前半へと緩やかに上昇した。ADP全米雇用報告が
予想から上振れ、新規失業保険週間申請件数が予想より雇用の弱さを示すなど「指標が強
弱両サイドで出たことから、弱いばかりではないとの見方にたってドル売りポジションを
一部手仕舞っている。輸入企業のドル買いが入ったことが買い戻しのきっかけになった」
(国内銀行)との声が聞かれる。
ただ、下値への警戒感は続いている。「85円と95円のダブルノータッチオプション
があるようで、85円付近はいったんの抵抗がありそうだが、抜けるとストップロスも多
い。雇用統計が弱い内容だと相場が荒れる可能性がある」(セントラル短資FX執行役員、
武田明久氏)との声が出ている。
一方で「雇用統計が強ければドルは買い戻されそうだが、87円付近では売りが厚くな
るだろう。市場の関心はすぐに10日の連邦公開市場委員会(FOMC)に移るとみられ、
ドルの買い戻しは一時的に終わる」(セントラル短資FX、武田氏)という。FOMCに
対しては、買い入れたMBSの償還分の再投資など追加政策に対する期待がくすぶってい
る。
また、きょう東京時間からドルの買い戻しに入ったことで「雇用統計が多少強くてもサ
プライズになりにくくなった。発表後の買い戻し圧力が薄れそうだ」(国内銀行)との声
も上がっている。
(ロイター日本語ニュース 松平陽子)