以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家amema氏(ブログ「株は誰でも勝てる」の著者)が執筆したコメントです。
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※20171月21日時に執筆
アメリカの大統領がいよいよ就任しました。
政治家でない人がアメリカ大統領に就任した事は、今後長い歴史の上で語り継がれて行く事と思われます。
斬新的な変化をアメリカ国民は望んだ訳で、変化に伴う痛みをあえて取り、従来のやり方を
否定したと考えると、民主主義の考えでは素晴らしいと言うべきでしょう。
先のレポートで強いアメリカを目指すトランプ氏の方針は就任演説でも同じ事を
言っていましたので、マーケットでは目新しい材料ではない為、この重要な日を
無事に通過しました。
予想通りのコメントとは、既に織り込み済という事でドル売りに繋がり
ドル・円は若干の円高の展開になっていました。
巷のニュースでは就任演説で強烈なコメントがあると期待していたのかも
知れません。
でも、よく日本で紹介されますトランプ氏の強気コメントはパブリックコメントとしてではなく、実はSNSのツイートでの発信が主です。
今までは大統領のコメントをいち早く掴むべく、アメリカの各メディアが
生の情報を得て国民に流していました。
しかし今はそのメディアを飛び越えて大統領の考えが一般の人向けに、いきなり
発信されるので受ける側の国民が、その内容をまともに受けて一方方向の考えに
走ってしまう縮図が出来ました。
つまりは大統領一人と国民で政治を動かす様な縮図です。
従来、一国民が大統領の考え方を知るのは、メディア媒体を得てからの情報であり
それは国民側の立場での記事であるので、非常に分かりやすく理解しやすい
情報だったと思います。
しかしSNSの様なダイレクトな情報ではたとえ間違っていた情報でも
ストレートに国民に入ってしまう。
国民が全員同じ考え方を出来る訳がなく、バラバラの考え方や一方向的な考え方が
生まれてしまうのです。
これでは政治は本来の民主主義的の政治とは言えないのではと思います。
本来、政治とは国民によって選ばれた人が公の席で国民の代表者としての意見を述べ
議論をし、そして決議を受け、最終的に大統領が了承する。
その後でコメントを発信し、国民へ知らされるのが通常だと思います。
プライベートの情報で有れば問題は無いのかも知れませんが、アメリカという超大国の
トップが感情的な意見を、そのままSNSであたかもパブリックコメントとして
流されない事を期待するだけです。
今後の公の舞台でどのようなコメントが出るのか、日本人でも気になるポイントです。
はたしてこれから先、そのコメントの前後でマーケットが動いた際に上手く資金を
乗せて、先回り先回りと行けた時は、思っている以上のリターンがあるのでしょうね。
期待したいものです。
執筆者名:amema
ブログ名:株は誰でも勝てる