■NY株式:ダウは54ドル安、利益確定の売りが広がる
NYダウ ナスダック
終値 :19097.90 終値:5368.81
前日比:-54.24 前日比:-30.11
始値 :19122.14 始値:5387.92
高値 :19138.72 高値:5396.27
安値 :19072.25 安値:5364.91
28日の米国株式相場は下落。
ダウ平均は54.24ドル安の19097.90、ナスダックは30.11ポイント安の5368.81で取引を終了した。
来月に実施されるイタリア国民投票への懸念から欧州株が全面安となり、米国株にも売りが先行。
全米小売業協会(NRF)が感謝祭(サンクスギビング)から週末にかけて買い物客による平均支出額が前年比で減少したと発表したことが嫌気されたほか、前週の株価上昇を受けた利益確定の動きも散見され、終日軟調推移となった。
セクター別では、公益事業や電気通信サービスが上昇する一方で銀行やエネルギーが下落した。
本日は、オンラインでの売上が急増すると言われる「サイバーマンデー」に該当するが、ネット小売のアマゾン(AMZN)は業績への懸念から下落。
ベーカリーカフェのパネラブレッド(PNRA)は一部アナリストによる投資判断引き下げにより軟調推移。
連日の株価上昇の反動から、ゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融関連企業に売りが広がった。
一方で、通信大手のAT&T(T)は、本日より動画配信サービスの提供を開始し、買われた。
アドビ・デジタル・インデックスによると、感謝祭翌日の「ブラックフライデー」でのオンライン売上高は前年を約22%上回る33.4億ドルに達した見込み。
従来の店舗型小売店の顧客がオンライン小売店に奪われている可能性が高い。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米長期金利の低下を意識してドルは再び112円割れ
28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円75銭から111円88銭まで反落し、111円95銭で引けた。
米長期債利回りが低下したことや欧米株安を意識して、リスク選好的なドル買いは一服。
ニューヨーク市場で112円を再び下回ったことから、取引終了時点にかけてポジション調整的なドル売り・円買いが観測された。
ユーロ・ドルは、1.0564ドルまで下落後、1.0617ドルまで戻しており、1.0614ドルで引けた。
ユーロ・円は、119円36銭から118円71銭まで下落した。
欧州諸国の株式相場の下落を嫌いリスク回避のユーロ売り・円買いが再燃した。
ドル安・円高の相場展開となったことも影響したようだ。
ポンド・ドルは、1.2435ドルから1.2387ドルまで下落した。
ドル・スイスは、1.0168フランへ上昇後、1.0130フランへ下落した。
■NY原油:大幅反発で47.08ドル、減産合意への期待感が先行
NY原油は大幅反発(NYMEX原油1月限終値:47.08↑1.02)。
高値は2時02分の47.65ドル、安値は0時59分の46.51ドル。
イラクのルイアビ石油相は「産油国で減産は合意できる」との認識を示したことから、30日に開催される石油輸出国機構(OPEC)総会に対する減産合意への期待感が先行し反発となった。
また、為替市場ではドル買いが一服。
割安感などが意識されたことも反発要因となっている。
日足チャートでは、200日移動平均線(44.3ドル水準)からの反発だったが、100日移動平均線(46ドル水準)まで押し戻される格好に。
30日の総会まではもみ合い相場が続きそうだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 20.30ドル -0.56ドル(-2.68%)
モルガン・スタンレー(MS) 40.44ドル -0.66ドル(-1.61%)
ゴールドマン・サックス(GS)210.35ドル -1.03ドル(-0.49%)
インテル(INTC) 35.51ドル +0.07ドル(+0.20%)
アップル(AAPL) 111.57ドル -0.22ドル(-0.20%)
アルファベット(GOOG) 768.24ドル +6.56ドル(+0.86%)
フェイスブック(FB) 120.41ドル +0.03ドル(+0.02%)
キャタピラー(CAT) 94.90ドル -0.91ドル(-0.95%)
アルコア(AA) 30.86ドル -0.84ドル(-2.65%)
ウォルマート(WMT) 71.19ドル -0.04ドル(-0.06%)
スプリント(S) 7.86ドル -0.03ドル(-0.38%)