[クアラルンプール 4日 ロイター] - マレーシアの検察当局は4日、マレーシア政府系ファンド「1MDB」の巨額汚職事件を巡り、約65億ドルの起債で投資家を誤解させた罪に問われていた米ゴールドマン・サックスの子会社3社への起訴を取り下げた。国営ベルナマ通信が報じた。
ゴールドマンは7月、同事件でマレーシア政府と和解金39億ドルの支払いで合意したと発表。
米司法省は1MDBから2009─14年の期間に45億ドルの資金が不正流用されたと推定しており、ゴールドマンが調達に関わった資金が含まれる。
起訴された子会社はロンドン、香港、シンガポールにある。3社は2月に無罪を主張しており、ゴールドマンは一貫して不正を否定している。
同社の弁護団と検察からコメントは得られていない。
同汚職事件を巡り、クアラルンプールの裁判所は7月、ナジブ元首相に職権乱用罪で12年の禁錮刑を言い渡している。ナジブ被告は無罪を一貫して主張している。