[東京 27日 ロイター] - 松野博一官房長官は27日の閣議後会見会見で、国連安全保障理事会で北朝鮮への制裁強化の決議案が初めて否決されたことについて「極めて残念だ」と述べた。その上で、安保理が国際の平和・安全維持の責任を果たすこと期待すると語った。
安保理は2006年以降、北朝鮮の核・ミサイル開発の資金源に打撃を与えるために全会一致で同国への制裁を強化してきた。今回、常任理事国である中国とロシアが拒否権を行使したため否決された。
松野官房長官は、国連安保理について、「国際社会の現実を反映するように改革をし、増大する国際社会の諸課題についてより効果的に対処するようにすべき」と述べた。また、「日本の常任理事国入りを含む安保理改革の実現や国連全体の機能強化に向け、引き続き多くの国々と協力し、リーダーシップをとっていく」との考えを示した。