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東京外為市場・正午=ドル92円前半、ドルキャリーの巻き戻しを受け底堅さを維持

発行済 2009-10-27 12:32
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       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在   92.06/08  1.4872/76  136.92/96

午前9時現在 92.21/22  1.4853/58  136.93/03

NY17時現在 92.22/27  1.4859/66  137.97/17

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 [東京 27日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点と

比べ若干ドル安の92円前半。ドルが対ユーロや高金利通貨で買い戻された海外市場の流

れを引き継ぎ、朝方1カ月ぶりの高値92.33円まで上昇したものの、短期筋の利食い

や実需のドル売りに押され92円付近まで小幅に反落した。前日急落したユーロは

1.48ドル後半を中心とする一進一退で方向感を欠く値動き。

 

 <ドルキャリーの巻き戻し>

 

 為替市場では、次回11月3、4日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)で米

連邦準備理事会(FRB)が出口戦略について言及するとの思惑が台頭している。

 出口戦略をめぐる思惑や、米金融セクターに対する懸念の再浮上、決算を控えたファン

ド勢の利益確定の動き等を受け、これまで売られてきたドルが買い戻され、買われてきた

ユーロが一気に下落するという展開。「出口戦略の思惑が台頭していることに加え、(フ

ァンド勢など)10月末の決算を控えて、いったんはドルキャリーをアンワインドする動

きが見られ、ドルの買い戻しにつながっている」と岡三証券・外国債券グループ長の相馬

勉氏は指摘する。

 市場では「ドルの方向感が変わったとみる向きは少ない。あくまでも速度調整」

(外銀)との見方が大勢だ。

 前日、ドルLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)3カ月物は0.28063%まで下

落し、過去最低水準を更新した。「ドル金利の動きを見ても、米国の出口戦略が目の前に

迫っているという実感は全くない」(同外銀)という。

 一方、ドルキャリーの巻き戻しの一因は「米銀の損失拡大や追加増資の思惑から金融株

が売られ、リスク選好が後退したこと」(邦銀)とする見方もある。

 世界の金融機関は流動性リスクに対する資本増強の要請から、大型増資に次々に踏み切

っており、「金融機関の大型増資に(投資家資金を)持っていかれるという恐怖感が

(米)債券市場にはある」(証券会社)との声も聞かれる。

米国では前日実施された70億ドル4年6カ月物インフレ指数連動際(TIPS)の入

札結果はしっかりだったものの、過去最大規模となる総額1230億ドルの国債入札を前

に需給懸念の広がりで米国債価格が下落した。

 一方、米政府筋が26日に明らかにしたところでは、米政府は数日中に「大き過ぎてつ

ぶせない」金融機関の問題に対処するための新たな方針を発表するという。こうした金融

機関を政府の管理下に置くことや、経営陣の交代、既存株主の持分希薄化、債務の再編な

どの実施について議会に承認するよう求めるという。

  

 <ユーロ、原油価格>

 

  前日急落したユーロは1.48ドル後半を中心とする方向感のない値動き。クロス円

はまちまち。ユーロ/円が137円付近、英ポンド/円が150円

前半、豪ドル/円が84円半ばでいずれも小動きとなっている。

 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の時間外取引では、米国産標準油種WTIの中

心限月12月限が一時1バレル=78.90ドル付近まで小幅に反発し、「ユーロ

安に一定の歯止めになっている」(外銀)との見方もある。

 原油先物は前日4営業日ぶりに1バレル=80ドルを割り込み78.68ドルで取引を

終了。原油安はドルの反発や米株価下落が背景とされ、当面の上値抵抗線とされる82ド

ルに近づくにつれ利食いが出やすい環境になっているという。

 「10月末を控え、テクニカルなドル買い戻しとユーロ売りが起きているが、ドル安の

トレンドが変わったわけではない」(邦銀エコノミスト)という。

 とはいえ「豪ドルやBRICS通貨はさすがに買われ過ぎで、調整するのが自然」(証

券会社)との声も聞かれる。 豪ドルは0.91米ドル後半で底堅さを保っている。

 

 

 (ロイター日本語ニュース 森 佳子記者)※(yoshiko.mori@thomsonreuters.com;

03-6441-1877;ロイターメッセージング:yoshiko.mori.reuters.com@reuters.net)

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