ドル/円
正午現在 81.87/88 1.4157/62 115.94/98
午前9時現在 82.02/04 1.4069/72 115.39/43
NY17時現在 82.01/03 1.4083/89 115.45/49
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[東京 26日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比
べて小幅安の81円後半。株と商品高でリスク許容度が高まった欧米時間の流れを引き継
ぎ、ユーロや豪ドルが買われた。ポルトガルに関する一部報道もユーロの支援材料となっ
た。ともに弱含んだドル/円は、82円をはさみ狭い値幅で推移した。
アジア時間の外国為替市場は材料に乏しく、動意薄で始まったが、日経平均<.N225>や
韓国総合指数<.KS11>がプラス圏で寄り付くとユーロと豪ドルがじりじりと上昇した。ユ
ーロは前日に最安値を更新したスイスフランに対しても買い戻された。対ドルでは
1.41ドル前半と半ばのストップを巻き込み、1.4173ドルまで上値を伸ばした。
ギリシャ債務問題の影響が欧州の金融機関に及ぶとの懸念が広がっていたが、「前日に
欧州の銀行株が上昇し、安心感がアジア時間も引き継がれた」(IGマーケッツ証券為替
担当アナリストの石川順一氏)との声が聞かれた。6月に発行されるポルトガルの救済債
を中国政府などアジアの投資家が購入すると報じた英紙フィナンシャル・タイムズの記事
も、ユーロ買いの材料になった。
豪ドルは、午前10時30分にオーストラリアの1─3月期民間設備投資が発表される
と急上昇。1.0602米ドルまで上値を伸ばした。対円でも86.80円まで水準を切
り上げた。設備投資の伸びは前四半期比3.4%で、2.5%の増加を見込んでいた市場
予想を上回った。
ドル/円はこの日も小動き。81円後半は買い注文が、82円前半は売り注文が優勢で
動きづらかった。
(ロイターニュース 久保 信博記者)