ドル/円
正午現在 91.16/18 1.1907/11 108.56/60
午前9時現在 91.60/65 1.1931/32 109.30/34
NY17時現在 91.89/95 1.1973/79 109.96/98
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[東京 7日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点から
下落し、91円前半。ユーロ売りの流れが止まらず、対ドルで4年ぶり、対円で8年半ぶ
り安値をつけた。市場では依然として、ユーロの下落余地を指摘する声が複数出ている。
週明けの取引でも、海外市場の流れを引き継ぐ形でユーロが下落。ユーロはアジア時間
に対ドルで一時1.1876ドルと4年ぶり、対円で108.06円と8年半ぶり安値を
つけたほか、対英ポンド
ランドドル
なった。
きょうにかけてユーロが下落する場面では、数多くの売り手掛かりが市場で取りざたさ
れた。4日の欧州株式市場でデリバティブ関連業務をめぐる懸念からソシエテ・ジェネラ
ル
な株安につながったこと、フランスのフィヨン首相が「ユーロとドルの等価は良いニュー
スでしかない」と述べたことに加え、週末に韓国で行われた20カ国・地域(G20)財
務相・中央銀行総裁会議で「ユーロ圏出席者から通貨安に目立った懸念が示されなかった
のは意外。当局は現在のユーロ安をそれほど懸念していないのでは」(都銀)との見方も
加わった。
ドル/円は米雇用統計発表前の高値から2円近い下げで、一時90.97円と2日以来
の円高水準をつけた。世界的な株安で円に上昇圧力がかかっているという。
<ハンガリーフォリントは対ユーロでも下落、1年ぶり安値を更新 >
海外市場ではハンガリー・フォリントが大きく下落。ドルや円などに対して幅広く下落
したユーロに対して
準をつけた。ハンガリーのオルバン首相報道官が4日、同国がギリシャのような債務危機
を避けられる見込みはわずかだとした与党幹部発言は、誇張ではないとの考えを示したこ
とがきっかけ。「ハンガリーのデフォルトの可能性が観測として出回った」(外銀)とい
う。
ハンガリーでは4月の総選挙で誕生した新政権が、前政権の財政運営を強く非難し続け
ている。 ハンガリーへの懸念は同時に、経済的な結びつきの強いユーロ圏への懸念にも
つながり、「ユーロ売りの手掛かり」(別の都銀)にもなっている。
(ロイター 基太村真司記者)