サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

東京外為市場・正午=ドル89円前半で6週間ぶり安値更新、実需のドル売りが継続

発行済 2010-01-27 12:32

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在   89.39/45  1.4075/78  125.83/92

午前9時現在 89.64/67  1.4082/83  126.22/30

NY17時現在 89.61/65  1.4074/77  126.13/19

--------------------------------------------------------------------------------

 [東京 27日 ロイター]正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点に比

べドル安の89円前半。月末を控えて輸出企業が89円半ばでもドル売り/円買いの姿勢

を強めていることや、大手金融機関の新株発行(海外募集分)の払い込みに伴う円買いの

観測も浮上した。

 北朝鮮が韓国付近の航行禁止海域に向けて砲弾を発射し、韓国が応戦したとの報道は

「本来なら地政学的リスクで円売りになるところだが、有事のドル売り(円買い)となっ

た」(証券会社)という。

 

 午前の取引では、ドルが一時89.33円まで下落、6週間ぶりの安値を更新した。こ

の日は継続的に実需筋のドル売りフローがみられ、ドルの上値を抑える格好となった。ま

た、三井住友FGの新株発行(海外募集分)の払い込みに伴う円買いの観測も浮上し、一

段とドルの上値が重くなったという。

 下値では、中国人民銀行が前日実施したとされる一部銀行の預金準備率引き上げを否定

したとの観測が広まり、一時的に89円後半に反発したが、その後は上値が追いきれず再

び89円前半へと反落した。

 財務省が午前8時50分に発表した2009年12月貿易統計速報によると、貿易収支

(原数値)は5453億円の黒字となった。黒字は11カ月連続。前年12月は3222

億円の赤字だった。

 貿易黒字の金額は若干市場予想を下回ったものの、黒字基調が続いていることが確認さ

れた。為替市場では貿易統計発表直後は反応薄だったが、きょうの為替市場では、これら

の貿易取引から生じる円需要に加え、資本取引でも円需要が強いことが意識された。

 「このところ活発化している外国人投資家による日本株買いは、多くのケースでヘッジ

なしだが、日本の機関投資家の外債投資はヘッジ比率が非常に高い。資本フローの面から

も円買いをサポートする」(外為アナリスト)という。

  

 <クロス円での円高リスク>

 

 市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、リスク・ポジションの整理が進

んでいるが、これに伴ってクロス円での円高リスクが高いとの指摘が多く聞かれる。

「(リスク回避で)ドル高、円高の流れで、ドルと円の関係はニュートラルだが、クロ

ス円主導で円高が進む可能性が高い。特に豪ドル/円はこのところ買われ過ぎた感があり、

いったん80円を割り込めば、下落が加速度を帯びるだろう」(外為証拠金会社)という。

 

 豪州の追加的金融引き締めとの関連で注目された第4・四半期の消費者物価指数(CP

I)は、前期比プラス0.5%となり、予想中央値のプラス0.4%を若干上回る結果と

なった。下値が警戒された豪ドル/円は、CPIを受けて上昇し、一時81.10円付近

まで上値を伸ばしたが、全般的なクロス円安の流れを受け、再び80円半ばに反落した。

 JPモルガンのエコノミスト、ヘレン・ケバンズ氏は「(CPIは)予想通りの結果で、

(次回)2月に25ベーシス・ポイントの利上げを実施するとのわれわれの予想を支援

する内容」との見解を示した。

  

 <ギリシャ>

 

 ユーロ/円は一時126円前半を回復したが、再び125円台後半に反落。

 ユーロはこのところギリシャの財政問題で上値を抑えられているが、27日付の英フィ

ナンシャル・タイムズ紙(FT)は、複数の関係筋の話として、ギリシャが中国政府にギ

リシャ国債最大250億ユーロ(350億ドル)の購入を打診していると報じた。米金融

大手ゴールドマン・サックスが、中国政府と国家外為管理局にギリシャ国債の購入

を働きかけているという。

 FT紙によると、中国政府はギリシャ国債の購入には同意していない。 ギリシャのパパ

コンスタンティヌ財務相は来月、投資説明会のため訪中するが、販売目標は設定していな

いという。

  

 (ロイター日本語ニュース 森佳子)

( ロイターメッセージング:yoshiko.mori.reuters.com@reuters.net 

E-mail:yoshiko.mori@thomsonreuters.com; 03-6441-1877)

 全スポットレート(ロイターデータ) 

 アジアスポットレート(同)

 欧州スポットレート(同)

 クロス円レート(同)

 クロス円の時系列レート(同)

 通貨オプション

 スポットレート(ロイター・ディーリング約定値)

 スポットレート(RTFX)

 スポットレート(日銀公表)

 

 為替関連ニュース [FRX]

 外為市場リポート[JPY/J]

 外為マーケットアイ[JPY/JU]

 焦点・アングル・特集 [FRX-FES]

 クロスマーケットアイ[.JPCM]

 

 主要国の経済指標発表予定と予想一覧<0#JECON>

 主要国の政策金利一覧・中銀ニュース[BOX-CEN]

 きょうの予定[MI/DIARY][JPY/DIARY]

 

 速報ニュース[AA][AA-RS]

 財政・金融政策の当局者発言ニュース[RSS-PLCY]

 規制・監督関連ニュース[RSS-REGS]

 ファンド関連ニュース[RSS-FUND]

 欧州市場サマリー[NNJ/EU]

 NY市場サマリー[NNJ/NY]

 世界の主要株価指数

 

 外国為替・マネー総合メニュー

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます