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欧州市場サマリー(17日)

発行済 2009-07-18 05:00
EUR/JPY
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BP
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     1543GMT       16日

ユーロ/ドル   1.4113 1.4146

ドル/円    94.100 93.790

ユーロ/円   132.77 132.76

              17日終値     前営業日終値

株 FT100 4388.75(+26.91) 4361.84

  クセトラDAX     4978.40(+21.21) 4957.19

金 現物午後値決め 937.50  935.00  

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(9月限)  99.130 (+0.015)  0.369(0.410)

独連邦債2年物 1.267(1.219)

独連邦債10年物(9月限) 121.04 (‐0.44) 3.399(3.320)

独連邦債30年物   4.166(4.053)

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 <為替> ドルがしっかり。米企業決算が強弱まちまちの内容となり経済をめぐる懸念

が一部高まるなか、安全資産としてのドルの投資妙味が高まった。

 <株式> ロンドン株式市場は5日続伸。予想を上回る米企業決算を手掛かりに、石油・

鉱山・銀行株の買いが膨らんだ。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は週間で、1月初旬以来の大幅な上昇となった。

 金属相場がしっかりで推移し、投資家のセンチメントが上向く中、鉱山株が上昇を主導。

ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズの上昇が目立ち5.8%高となったほか、

エクストラータ、リオ・ティント、アントファガスタ、アングロ・

アメリカン、カザキミスは1.6─4.3%値上がりした。 

 ベダンタ・リソーシズは4.2%高。鉄鋼生産拡大に向け複数の会社と協議し

ていることを明らかにした。ドイツ銀行は同社の目標株価を引き上げた。

 原油価格が63ドルを超えたことを手がかりにエネルギー株も買われた。BGグ

ループ、BP、ケアン・エナジー、ロイヤル・ダッチ・シェル

は0.6─1.7%高。

 米銀の好決算を受け、銀行株も高い。スタンダード・チャータード、HSBC

、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は0.7─2%

高。

 個別銘柄ではブリティッシュ・エアウェイズ(BA)が3.9%高。破たんを

避けるためのセーフティーネットとして、年金基金に割り当てていた5億4000万ドル

の銀行ローンの返却を受けたほか、転換社債の発行で3億ポンドを調達し、合わせて10

億ドル程度調達する方針を示した。

 米企業決算では、シティグループが予想外の黒字となったほか、バンク・オブ・

アメリカ(バンカメ)は減益となったものの、市場予想を上回った。

  欧州株式市場は5日続伸。世界的な景気回復をめぐる楽観的見方が広がり、銀行・商

品(コモディティ)株の上げが目立った。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は3.75ポイント(0.43%)高

の870.56。値動きは荒く、一時865.82をつけた。週足では約7%高と、20

08年11月下旬以来の大幅な上げとなった。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は10.23ポイント(0.42%)高

の2469.20。

 ブリューイン・ドルフィンのストラテジスト、マイク・レンホフ氏は「好決算が期待さ

れ、相場は1週間を通して堅調だった。市場は企業セクターが景気後退の最悪期を脱した

兆候をとらえようとしている」と指摘。「好決算が続くなか、一部の企業の決算はマイナ

スとなるかもしれないが、これまでのような落ち込みにはならないだろう。景気は回復期

に入ったとの見方が強まりつつある」と述べた。

 市場が米シティグループやバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)の決算内

容を消化するなか、銀行株に買いが入った。HSBC、BNPパリバ

ソシエテ・ジェネラル、バンコ・サンタンデールは0.3─1.6

%高。

 シティが発表した第2・四半期決算は43億ドルの利益を計上し黒字に転換した。傘下

の証券部門スミス・バーニーの売却益が中核銀行事業の損失を打ち消した。

 バンカメは減益となったものの、市場予想を上回った。

 一方、米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)の第2・四半期決算は、

売上高が市場予想よりも大幅に減少し、利益がほぼ半減した。金融・メディア部門を圧迫

していた景気後退の悪影響が、重工業部門に広がった。

 原油価格が2.1%上昇したことを背景にエネルギー株も買われた。BGグループ

、BP、ロイヤル・ダッチ・シェル、トタルは0.3─

1.7%値上がりした。

 銅価格が1.9%上昇したことで鉱山株は連れ高となった。アントファガス

、BHPビリトン、ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ(ENR

C)、リオ・ティント、エクストラータは0.5─5.8%上昇

した。

 6月の米住宅着工件数は、一戸建て住宅の着工件数に押し上げられ前月から大きく増加

した。これも市場心理の改善につながった。

 一方、仏ホテルチェーンのアコーは7.5%安。景気低迷の影響で第2・四

半期の売上高が9%減となったことを嫌気した。

 仏小売大手カルフールは3.7%安。西欧市場の低迷などが響き第2・四半

期の売上高が1.2%減となった。

 <ユーロ圏債券> 下落。値動きの荒い展開となるなか、独連邦債先物は2週間ぶりの

安値をつけた。欧州株式市場は堅調な米企業決算を背景に5日続伸した。

 債券市場は週間ベースでは6週間ぶりの下落となった。

 破たんが懸念されている米金融サービスのCITグループの買収をめぐる憶測

が浮上したほか、米住宅指標が予想よりも強い内容となり、安全資産としての債券需要が

後退した。

 BNPパリバ(ロンドン)の金利ストラテジー部門を統括するシリル・ブージット氏は

「CIT(買収)をめぐるうわさが主要材料となった」と指摘。相場が夏季休暇シーズン

に入ることから、今後も不安定な展開が続くと予想した。

 1523GMT時点で、独連邦債先物9月限は39ティック安の121.09。

一時1日以来の水準となる120.82に下落した。

 ロンドンのあるトレーダーは「米住宅指標の発表後、121.40の水準で大きくスト

ップロスの売りが入った」と述べた。

 独連邦債10年物利回りは7.5ベーシスポイント(bp)上昇し

3.396%。同2年物利回りは3bp上昇の1.251%。

 2・10年物利回り格差は214bpと、6週間ぶりの水準に拡大した。

              [東京 18日 ロイター]

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