[25日 ロイター] - 鉱山大手の米フリーポート・マクモランは25日、国内で従業員を見つけるのが困難になっており、この点がグリーンエネルギー移行のための銅生産の制約になっていると警戒感を示した。
新型コロナウイルスのパンデミックで労働者が職を次々と変える傾向が広がり、鉱業界は全体的に人材不足に見舞われている。
米国で7カ所の鉱山を運営するフリーポートは国内で1300人分の求人を出しており、これは国内の全従業員数の10%強に相当する。
キャサリーン・クワーク社長は「2022年は人員が十分であれば(銅を)もっと生産できたはずだ。今年も同じことが起きると確信している」と述べた。
経営陣によると、フリーポートが大規模な鉱山を運営している南米やインドネシアではこうした傾向は見られないという。
フリーポートが同日発表した第4・四半期決算は純利益が6億9700万ドルとなり、前年同期の11億ドルから減少した。実質1株利益は0.52ドルで、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の0.46ドルを超えた。