サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

中国のコロナ規制緩和も強気に転じ切れない投資家心理

発行済 2022-12-27 12:28
更新済 2022-12-27 12:31
© Reuters.
JP225
-
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;26543.47;+137.60TOPIX;1914.40;+11.88


[後場の投資戦略]

 海外市場が休場の中にもかかわらず、日経平均はしっかり続伸し、26500円を回復してきている。
中国でのゼロコロナ政策の緩和が大きな支援要因になったもようだ。
一方、先週までの大幅下落を踏まえれば、戻りとしてはまだ動きが弱く、買い戻しの機運が強いとはいえない。


 中国のコロナ規制緩和についても手放しでは喜べない。
有効性の高いワクチンの接種率が低い中国では、規制緩和の代償として感染者が拡大しており、医療機関の需給が逼迫しているほか、各地の薬局で在庫不足が発生、学校の休校が相次ぐなど社会的な混乱が起きている。
暗いトンネルの出口に向けた動きを歓迎しつつも、まだ予断を許さないだろう。
東京市場が休場の間の31日には中国国家統計局がまとめる製造業・非製造業の購買担当者景気指数(PMI)が、1月2日には民間版の財新製造業PMIがそれぞれ発表される。
数字としては低調な結果が予想され、年明けの東京市場への影響などにも注意しておきたい。


 また、中国発の明るいニュースでインバウンド関連銘柄が賑わっている中、主力のハイテク株などは冴えないものが多い。
自動車関連も為替の円高進行が一服しているにもかかわらず、本日は下落しているものが多い。
こうした辺りに、強気に転じ切れていない慎重な投資家心理が透けて見える。
世界経済の景気後退に対する懸念を完全に織り込み切ったというにはまだ早く、今後も慎重なスタンスで臨みたい。

(仲村幸浩)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます