[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米規制当局は、米金融大手ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)による不正営業問題の被害を補償する取り組みが十分に進展しないことに不満を募らせており、同社に対し追加処分を科す可能性を警告した。ブルームバーグが31日報じた。
通貨監督庁(OCC)と消費者金融保護局(CFPB)は、Wファーゴのガバナンス(企業統治)とリスク管理を改善する取り組みなどについて、これまでの進展に満足していない姿勢を示したという。
Wファーゴの株価は5.6%下落して31日の通常取引を終了した。
顧客に無断で口座開設するなどの不正営業問題で同社は、2016年にCFPB、OCC、ロサンゼルスの検察当局と1億9000万ドルの罰金を支払って和解した。
18年には米連邦準備理事会(FRB)がWファーゴの資産について、ガバナンスとリスク管理を改善するまで1兆9500億ドルの上限を設定。また、住宅ローンと自動車保険の販売に関して問題の是正を確約する同意審決をOCCと結んだ。
ブルームバーグによると、同意審決で是正を確約した問題について、Wファーゴは解決にさらなる時間的猶予を求めた。