上海総合指数<.SSEC> 前営業日比 売買代金概算
前場終値 2809.378 1.066安 672.2億元(上海A株)
寄り付き 2803.585 6.859安
前営業日終値 2810.444 14.968高 1252.1億元(上海A株)
ハンセン指数<.HSI>
前場終値 21883.89 56.31安 326.0億香港ドル
寄り付き 21872.56 67.64安
前営業日終値 21940.20 13.32高 618.0億香港ドル
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[香港/上海 15日 ロイター] 15日の香港株式市場は反落して前場を終えた。
中国政府が前日、住宅価格抑制に向け購入規制を中小規模の都市にも拡大する方針を示
したことを受けて、本土系の不動産株が売られている。
欧米の債務問題をめぐる懸念も相場を圧迫した。
ハンセン指数<.HSI>は56.31ポイント(0.26%)安の2万1883.89。
ハンセン中国企業株指数(H株指数)<.HSCE>は45.11ポイント(0.37%)安
の1万2282.10。
米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、米国の連邦債務上限が
引き上げられなければ格下げする可能性は50%との見解を示した。前日にはムーディー
ズも米国の「AAA」格付けについて、連邦債務上限が数週間以内に引き上げられない場
合、格下げする可能性があると警告していた。
ジュリアス・ベアのグレーターチャイナ・株式アナリストのアラン・ラム氏は「米国の
状況は打開されるというのが市場のコンセンサスだが、仮に米国がデフォルトした場合、
少なくとも短期的には香港市場はネガティブに反応する見通しだ。香港ドルが米ドルにペ
ッグされているためだ」と指摘した。
不動産開発の中国海外発展(チャイナオーバーシーズランド)<0688.HK>と華潤置地
<1109.HK>が香港市場の下げを主導した。
龍湖地産<0960.HK>は0.5%、恒大地産<3333.HK>は3.2%それぞれ下落した。クレ
ディ・スイスは、両社のような大きくアウトパフォームしていた企業の株価が短期的に売
り圧力にさらされるとみている。
中国株式市場は横ばいで前場を終えた。
不動産株が売られたが、アナリストによると、中国経済の良好なファンダメンタルズが
引き続き支援材料となっている。
上海総合指数<.SSEC>は1.066ポイント(0.04%)安の2809.378。前
日は0.5%上昇していた。不動産株指数<.SSEP>は1.7%安。
湘財証券のシニアアナリスト、Cheng Yi氏は「最近の指標では国内のファンダメンタル
ズが良好であることが示されており、今のところ、ネガティブなニュースがパニック的な
売りを引き起こすことはないだろう」と語った。
万科企業<000002.SZ>は2.1%安、保利房地産<600048.SS>は3.2%安となった。
セメント株はアウトパフォームした。中国政府が、低価格住宅と水利設備の建設を促進
する方針をあらめて示したことが背景。
華新水泥<600801.SS>は5.7%急伸した。