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東京外為市場・15時=ドル90円台回復、その後の戻りは限られる

発行済 2009-09-29 15:56
EUR/JPY
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       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 89.98/02  1.4628/34  131.66/74

正午現在   89.97/01  1.4620/21  131.52/63

午前9時現在 89.89/92  1.4620/24  131.44/55

NY17時現在 89.62/67  1.4617/22  131.02/12

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 [東京 29日 ロイター] 午後3時現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5

時から上昇し、90円付近で推移している。前日東京市場で8カ月ぶり安値となる88.

23円をつけたあとの買い戻しの流れが続き、90円台を回復した。市場では対豪ドル、

対ユーロなど幅広く進んだドル売り流れが前日のドル/円の下げで一巡したとの見方が広

がりつつある。ただ、新たなドル買い材料があるわけではなく、東京市場でのドルの戻り

は限られた。

 ドルは、前日東京市場で88.23円の安値をつけたあとは短期筋のポジション調整を

中心に買い戻しが進行。この流れは海外市場を経てきょうの東京市場まで続き、ドルは一

時90.23円まで上昇した。ドル/円の下値不安が和らぐとともに、市場では「豪ドル

/米ドル、ユーロ/ドルと幅広く進んできたドル売りの流れは、下げ渋っていたドル/円

の下落を経て一巡した」(国内銀行)との見方が広がりつつある。

 ただ、東京市場での戻りの上値は限られ、90円台では上値が重くなった。ドル/円の

上値期待が乏しいためで、「ドルは戻っても91─92円まで。レンジは以前より切り下

がっている」(国内銀行)との声が聞かれた。

 三菱東京UFJ銀行チーフアナリストの高島修氏は「いったんはドル売りが終息し、反

動による買い戻し局面に入る。ただ、年末にかけての大きな流れは大規模な金融緩和を背

景にしたドル売り。今回の戻りの上値は92─93円までだろう」とみている。

 <藤井財務相発言のインパクト薄れる>

 きょうも藤井財務相の発言が相次いだ。これまで、為替介入に否定的な発言を繰り返し

28日午前には円相場の動きは「異常ではない」との認識を示したことが報じられるな

ど、為替の価格形成からは距離を置いてきたが、ドル急落後には「やや一方に偏ってきて

いる」と踏み込み、「これまで円高容認と受け取られた発言を修正し、火消しにかかった

」(国内金融機関)という。

 きょうは朝方に「異常事態であれば、介入はあり得る」、「今の為替の動きは急激過ぎ

る」との認識が報じられて円売りにつながった。11時前後には為替変動について「誤差

の内だ」と発言。前日に踏み込んだ相場形成についての発言を後退させたが、ドル/円の

値動きに変化はなかった。その後、さらに「為替が異常に動けば、国益のためしかるべき

措置ありえる」、「円高是認など一言も言っていない」と語る一方で、「通貨安競争は経

済が破滅する」と円安誘導を否定し、両サイドに目配りしたが、直後のドル/円の値動き

に変化はなかった。

 ドル/円の緩やかな買い戻しの流れができているなかで、藤井財務相の発言のインパク

トは薄れてきているという。「介入否定発言を受けて構築したドル売りポジションの手仕

舞いを支援する意味合いはある」(国内銀行)ものの、「きのうの円買いにやり過ぎ感も

あり、財務相発言はドル売りの材料になりにくくなっている」(大手銀行)という。

 市場では前日の円急伸について「クロス円にストップロスが見えている状況の中で、短

期筋がストップロスを狙いにいく材料になった。もともと財務相に円高誘導の意図はなく

ストップロスがなければ発言は大きな材料にはならなかっただろう」(大手銀行)との

見方が出ている。

  

(ロイター日本語ニュース 松平陽子)

※( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net 

E-mail:yoko.matsudaira@thomsonreuters.com; 03-6441-1795)

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