1500GMT 11日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
14日終値 前営業日終値
株 FT100 6060.09(‐ 2.81) 6062.90
クセトラDAX 7396.63(+25.43) 7371.20
金 現物午後値決め 1365.00 1364.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(3月限) 98.865 (+0.010) 0.592(0.607)
独連邦債2年物 1.413(1.401)
独連邦債10年物(3月限) 122.67 (‐0.11) 3.296(3.295)
独連邦債30年物 3.781(3.777)
------------------------------------------------------------------------------
<為替> ユーロが対ドルで3週間ぶり安値をつけた。ドイツの州立銀行ウエストLB
[WDLG.UL]の再建をめぐって不透明感が広がっており、ユーロ圏の債務問題に対する根強
い不安もユーロの重しとなった。
<株式> ロンドン株式市場は小反落。中国経済指標が前向きな内容となったことで鉱
山株が買われたが、金融株が売られ、それを打ち消した。
半導体設計会社ARM
ワールド・コングレス」が開幕するなか、証券会社によるコメントが支援材料となった。
モルガン・スタンレーは、市場は依然として、タブレット需要を過小評価しているとの
見方を示した。世界の携帯電話やタブレット機器のほとんどが、ARMの省エネ技術を採
用している。
銀行株<.FTNMX8350>や保険株は軟調。欧州債務問題や世界経済の回復をめぐる不透明感
が依然として圧迫材料となっている。
ロイズ・バンキング・グループ
それぞれ下落。
またトレーダーによると、FT100は2月に入り3%前後上昇していることから、テ
クニカルな要因も株価の上昇を阻んでいる。
インターナショナル・コンソリデーテッド・エアラインズ・グループ
%下落。同業のエール・フランスKLM
とを受け、証券会社がインターナショナル・コンソリデーテッドの目標株価を引き下げた
ことが重しとなった。
半面、鉱山株<.FTNMX1770>はしっかり。1月の中国貿易統計は、輸入が急増したことを
受け、貿易黒字が予想以上に縮小した。アフリカン・バリック・ゴールド
2.9%高。
またトレーダーによると、1月の中国消費者物価指数(CPI)が予想を下回る可能性
があるとのうわさが浮上しており、追加利上げ懸念が後退しているという。
エッサー・エナジー
が同社を「バイ」でカバーを開始したことを好感した。
欧州株式市場はFTSEユーロファースト300種指数が小幅続伸し、終値としては
2008年9月初旬以来2年5カ月ぶりの高値をつけた。中国貿易統計から、原材料への
需要が引き続き堅調なことが示され、鉱山株の買いが優勢となった。
また、中国インフレ鈍化観測を背景に、追加の金融引き締めをめぐる懸念が和らいだこ
とも、相場を支援した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は3.73ポイント(0.32%)高
の1177.86。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は5.99ポイント(0.20%)安の
3018.38。
銅価格が最高値に迫るなか、STOXX欧州600資源株指数<.SXPP>は1.6%高。
中国の1月貿易統計は、輸入が急増したことを受け、貿易黒字が予想以上に縮小した。
輸入は前年比51%増と、ロイターが集計したエコノミスト予想中央値の28%増を大き
く上回った。
また、トレーダーによると、15日発表予定の1月中国消費者物価指数(CPI)が
4.9%の上昇にとどまり、市場予想の5.3%を下回る可能性があるとのうわさが出て
いる。
一方、銀行株が売られ、相場は伸び悩んだ。多くの大手銀行が週内に決算発表を控えて
いる。
ソシエテ・ジェネラル
ズ・バンキング・グループ
半面、クレディ・スイス
(約62億ドル)のコンティンジェント・キャピタル(CoCo債、条件付資本、一定の条件
下で資本に転換される債券)を発行することを明らかにした。
<ユーロ圏債券> ユーロ圏救済基金の融資能力拡大をめぐる議論の行方が不透明とな
っていることを受け、周辺国国債と独連邦債りとの利回り格差が若干拡大した。
ただ、イタリア国債入札が順調にこなされたことで、高利回り国債には堅調な需要があ
ることが確認された。
ユーロ圏財務相はブリュッセルで会合を開き、総額4400億ユーロの欧州金融安定フ
ァシリティー(EFSF)の融資能力拡大について議論したものの、ドイツが反対の立場
を崩していない。
これについてロイズバンクの市場エコノミスト、ケネス・ブロー氏は「同会合における
EFSFに関するコメントは伝わってきているが、議論がどこに向かっているのか、混乱
が生じている」と述べた。同氏はこのため、3月11日に予定される欧州首脳会議に焦点
が集まっているとしている。
10年物のポルトガル国債
13ベーシスポイント(bp)拡大し418bpとなった。10年物のイタリア国債
イタリアはこの日、5年債と30年債の入札を行い、総額52億ユーロを調達した。特
に30年債の引き合いが強く入札が順調にこなされたことについて、クレディ・アグリコ
ルの金利ストラテジスト、ピーター・チャットウェル氏は「利回りが高い30年債の需要
が大きかったことが示唆され、17日に控えるスペインの30年債入札も順調にこなされ
ることが期待できる」と述べた。
ポルトガルは16日に最大95億ユーロ規模の国債買い戻しを行う予定。ポルトガル国
債利回りの急上昇を受け、市場では欧州中央銀行(ECB)が前週、国債買い入れを再開
したとの見方が広まっている。
独連邦債先物
11ティック安の122.67で清算した。
独連邦債10年物利回りは0.5bp上昇の3.293%。同2年物
りは0.3bp低下の1.403%。
[東京 15日 ロイター]