[東京 19日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 117.72/74 1.0882/86 128.11/15 午前9時現在 117.39/41 1.0891/95 127.86/90 NY午後5時 117.29/33 1.0898/03 127.77/81
午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の11 7円後半だった。正午前に117円前半まで弱含んだが、午後、上海総合株価指数が一時 3%上昇。ドルはこの日の高値となる117.84円まで上昇した。
朝方は、中国の経済指標発表を前に「手掛けにくい」(国内金融機関)との声が出て いた一方、仲値公示にかけては輸入企業のドル買いが「通常より多めに出ていた」(別の 国内金融機関)という。寄り付き後の日経平均が強含んで推移した局面では、ドル/円を 買い上がる短期筋も観測された。
11時に発表された中国経済指標は、ほぼ市場予想通りの結果だった。発表直後のド ル/円は方向感を欠く値動きとなったが、日経平均が下げを強めるとドル/円も失速。正 午前には一時117.23円をつけ、朝方からの上昇分を返上した。
午後になって、上海総合株価指数が一時3%以上の上げとなったほか、日経平均もプ ラス圏に浮上。ドル/円は一時117.84円まで上昇し、この日の高値をつけた。この 間、黒田東彦日銀総裁が、2%の物価安定目標達成に必要なら金融政策を調整すると述べ たことも、追加緩和の可能性を残しているとして多少の下支えになったとみられる。
中国の10─12月期国内総生産(GDP)伸び率は前年比6.8%プラスで市場予 想に一致した。小売売上高は前年比11.1%増(市場予想11.3%)、鉱工業生産は 前年比5.9%増(市場予想6.0%増)で、ともに市場予想を下回った。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨ストラテジスト、村田雅志氏は「小売が堅調 で生産は弱かった。中国景気の緩やかな減速の基調が確認された」とみている。
(為替マーケットチーム)