(内容を追加しました) [ニューヨーク 17日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 17935.74(+31.26) 前営業日終値 17904.48(+113.31)
ナスダック総合 .IXIC 終値 5064.88(+9.33) 前営業日終値 5055.55(+25.58)
S&P総合500種 .SPX 終値 2100.44(+4.15) 前営業日終値 2096.29(+11.86)
17日の米国株式市場は小幅続伸。米連邦準備理事会(FRB)による連邦公開市場 委員会(FOMC)声明公表後は乱高下の展開だった。 FOMC声明では、米経済は厳冬の影響から緩やかに持ち直しており、年内利上げに 耐えるほど力強くなる公算が大きいとの認識が示された。
ダウ工業株30種 .DJI は31.26ドル(0.17%)高の1万7935.74ド ル。 ナスダック総合指数 .IXIC は9.33ポイント(0.18%)高の5064.88 。 S&P総合500種 .SPX は4.15ポイント(0.20%)高の2100.44。
主要株価指数はFOMC声明公表直後はいったん下落し、イエレンFRB議長の会見 中には逆にこの日の高値をつける場面があったが、取引終盤には上昇分がほぼ帳消しにな った。 インベスコ・パワーシェアーズのシニア株式商品ストラテジスト、ニック・カリバス 氏は「FRBが労働市場が幾分引き締まっていると言及したのは、利上げが近づいている と示唆したように見える。同時に利上げ幅の見通しを下方修正したもようだ。これら2つ の要素で株価が上下に振れた」と指摘した。
FOMCメンバーの大半は引き続き年内の利上げを想定しているものの、2016年 末と17年末の政策金利見通しは3月時点から切り下がった。 これを受け、金利と逆相関で推移する高配当銘柄が買われ、S&P公益株指数<.SPLR CU>は0.9%高となった。
バイオ医薬品のカイセラ・バイオテクノロジーファーマシューティカルズ KYTH.O は 22.1%上昇。同社を製薬のアラガン AGN.N が21億ドルで買収すると発表した。ア ラガンは0.3%上がった。 3─5月期が赤字となった宅配のフェデックス FDX.N は3%下落した。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ1606で下げ1446(比率は1.1 1対1)、ナスダックが下げ1441で上げ1301(1.11対1)だった。 BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約61 億株で、6月平均の59億4000万株を上回った。