■事業環境、強み、競合と事業等のリスク
(3)事業等のリスク
事業上のリスクとして、インターネット普及状況の阻害、技術革新等に加えて、求人企業の人材採用ニーズの悪化などが挙げられる。
アトラエ (T:6194)では、これらのうち、求人企業の採用ニーズの悪化が最大のリスクとして考えている。
同社は戦後最大の金融危機であるリーマン・ショックを乗り越えた経験を有し、それ以降コストの変動費化を図るとともに、景気に左右されにくい経営管理体制を整備・構築している。
しかしながら、主力サービスである「Green」は、IT/Web業界を中心とした人材採用支援を行っており、雇用水準の著しい悪化や景気悪化等の事象が発生した場合には、求職者の転職意欲の低下を招き、同社業績に影響を及ぼす可能性が考えられる。
また、同社の創業者で代表取締役である新居佳英氏は創業以来経営方針や事業戦略の決定及び社内風土の醸成に関して重要な役割を果たしている。
このため、何らかの理由により同氏が業務を継続することが困難になった場合には事業や業績に影響が出る可能性があり、同社の強みの源泉であると同時にリスクでもあると考えられる。
ただ、同社では前述したように、社員一人ひとりが参画意識を高め、高い責任と裁量を持って自発的に働ける環境を整備することにより、特定の人物に依存しないチーム(プロジェクト)単位で働く完全フラットな組織作りに注力している。
なお、事業外のリスクとして、新株予約権の行使による株式価値の希薄化リスクを挙げることができる。
同社は取締役及び従業員に対して、業績向上に対する意欲を高めることを目的としたストックオプション(新株予約権)を発行している。
ストックオプションが権利行使された場合には、株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性がある。
2016年11月10日現在、新株予約権による潜在株式数は、132千株であり、足元の発行済株式総数1,292.6千株の10.21%に相当する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )
(3)事業等のリスク
事業上のリスクとして、インターネット普及状況の阻害、技術革新等に加えて、求人企業の人材採用ニーズの悪化などが挙げられる。
アトラエ (T:6194)では、これらのうち、求人企業の採用ニーズの悪化が最大のリスクとして考えている。
同社は戦後最大の金融危機であるリーマン・ショックを乗り越えた経験を有し、それ以降コストの変動費化を図るとともに、景気に左右されにくい経営管理体制を整備・構築している。
しかしながら、主力サービスである「Green」は、IT/Web業界を中心とした人材採用支援を行っており、雇用水準の著しい悪化や景気悪化等の事象が発生した場合には、求職者の転職意欲の低下を招き、同社業績に影響を及ぼす可能性が考えられる。
また、同社の創業者で代表取締役である新居佳英氏は創業以来経営方針や事業戦略の決定及び社内風土の醸成に関して重要な役割を果たしている。
このため、何らかの理由により同氏が業務を継続することが困難になった場合には事業や業績に影響が出る可能性があり、同社の強みの源泉であると同時にリスクでもあると考えられる。
ただ、同社では前述したように、社員一人ひとりが参画意識を高め、高い責任と裁量を持って自発的に働ける環境を整備することにより、特定の人物に依存しないチーム(プロジェクト)単位で働く完全フラットな組織作りに注力している。
なお、事業外のリスクとして、新株予約権の行使による株式価値の希薄化リスクを挙げることができる。
同社は取締役及び従業員に対して、業績向上に対する意欲を高めることを目的としたストックオプション(新株予約権)を発行している。
ストックオプションが権利行使された場合には、株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性がある。
2016年11月10日現在、新株予約権による潜在株式数は、132千株であり、足元の発行済株式総数1,292.6千株の10.21%に相当する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )