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米国株見通し:方向感は出にくい、指標下振れなら雇用統計前に持ち高圧縮も

発行済 2016-03-03 20:26
更新済 2016-03-03 20:33
米国株見通し:方向感は出にくい、指標下振れなら雇用統計前に持ち高圧縮も
『米株式市場』 2日のNY市場は上昇。
前日の大幅上昇を受けて利益確定の売りが先行。
週間在庫統計が前週から増加したことで、一時原油相場が下落したことも嫌気された。
地区連銀経済報告(ベージュブック)で大半の地区で経済活動が拡大したとの認識が示されると、追加利上げへの警戒感から上値の重い展開に。
しかし、その後原油相場が上昇に転じたほか、2月ADP雇用統計が予想を上振れたことで雇用統計への期待感が高まり、引けにかけて緩やかに上昇に転じている。
ダウ平均は34.24ドル高の16899.32、ナスダックは13.83ポイント高の4703.42。
グローベックスの米株先物は小動きに推移している。
欧州市場は高安まちまちであり、方向感が掴みづらくなりそうだ。
ただし、原油相場は底堅さが意識されているほか、ロンドンでは鉱業株などが上昇して始まっていることから、下値の堅さは意識されやすいとみておきたい。
また、経済指標では新規失業保険申請件数(先週)、労働生産性確定値(10-12月)、消費者信頼感指数(先週)、ISM非製造業景況指数(2月)、製造業受注(1月)、耐久財受注(1月)が予定されている。
先日のISM製造業や昨日のADP雇用報告などが予想を上回り、本日のISM非製造業などへの関心も高い。
ただ、一部で50割れを警戒する向きもあるため、予想(53.5)を下回ってくるようだと、週末に雇用統計を控えていることもあり、ポジション圧縮の流れに向かわせる可能性がありそうだ。

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