サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

エネクス Research Memo(3):中期経営計画「Moving2016『動く!』」、営業利益は175億円を目指す

発行済 2016-06-17 17:41
更新済 2016-06-17 18:00
エネクス Research Memo(3):中期経営計画「Moving2016『動く!』」、営業利益は175億円を目指す
8133
-
■中期経営計画の進捗状況 伊藤忠エネクス (T:8133)は現在、中期経営計画「Moving2016『動く!』」に取り組んでいる。
これは2016年3月期と2017年3月期の2年間の変則的なものだ。
前述のように、初年度の2016年3月期は、各利益項目で過去最高を更新し、計画対比でも、営業利益と税引前利益ではほぼ計画線での着地となり、極めて順調なスタートを切った。
最終年度を迎えるに当たり、同社は組織の改編を行った。
その内容は、従来の4つの事業本部を、2つの事業グループ・4部門に組み替えるというものだ。
4部門それぞれの事業領域は、従来から変更はなく、ポイントは2部門ずつ2つの事業グループにまとめた点にある。
なお、エネルギートレード事業は今回の再編を機に、エネルギーイノベーション部門へと名称が変更された。
「電力・ガス事業グループ」は、LPガス主体のホームライフ部門と電力・ユーティリティ部門からなる。
2つの部門は、2016年からの電力小売りの全面自由化を機に、小口電力の販売スキームであるバランシング・グループ(BG)を通じて協働することが、かねてより計画されている。
その意味で、電力・ガス事業グループの設置は自然な流れであると言えるだろう。
「エネルギー・流通事業グループ」は、カーライフ部門とエネルギーイノベーション部門からなる。
今後予定される元売り再編をにらみ、元売りと消費者の間に立つ“卸・商社”として、自社の存在意義を外部に認めさせるだけの付加価値を生み出す存在に変革・成長しなければならない、という強い認識を同社が有しており、グループ化はその実現を加速させることを目指している。
弊社では、今回の組織改編について、論理的で説得力がある施策だと考えている。
投資家としての期待値は、いかにスピード感を持って企業業績にまで落とし込めるか、にあると推測しており、今後の展開を見守りたいと考えている。
同社は2017年3月期の業績目標に関して、当初の営業利益計画を「200億円」としていたものを、今回の業績予想においては「175億円」と引き下げた。
原油価格の水準変化の織り込みや、“必達”の数値を業績予想として掲げたということであろうと弊社では推測している。
当期純利益とROE予想値は従来どおりに据え置かれている。
弊社では今期業績予想については上振れの可能性も視野に入れていることもあって、営業利益の「175億円」の業績予想については、特段、下方修正とは受け止めていない。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます