[イスタンブール 25日 ロイター] - トルコ大統領府の報道官は25日、北大西洋条約機構(NATO)加盟を申請したフィンランドとスウェーデンの代表団との会談で、武器輸出解除に向けて「前向きな姿勢」が見られたと述べた。
フィンランドとスウェーデンは、トルコがシリアのクルド人民防衛隊(YPG)攻撃を受け、トルコへの武器輸出を禁止。トルコ政府はYPGを自国の反政府武装組織であるクルド労働者党(PKK)と同一視している。
報道官は会見で、トルコ側はテロに対する懸念や具体的な対応への期待を伝えたと述べた。
フィンランドとスウェーデンは、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、18日にNATO加盟を正式申請した。新規加盟にはNATO30カ国全ての承認が必要だが、トルコのエルドアン大統領は両国の加盟を支持しない姿勢を示している。