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まずは原油底入れを見極め、米国の引け際の戻りを織り込んだ後は16000円の攻防か

発行済 2016-01-21 08:50
更新済 2016-01-21 09:00
まずは原油底入れを見極め、米国の引け際の戻りを織り込んだ後は16000円の攻防か
 21日の日本株市場は、不安定な相場展開が続きそうだ。
20日の米国市場ではNYダウが一時565ドル安と昨年8月の安値(終値ベース)を大きく下回る場面もあった。
原油先物価格も1バレル26ドル台まで下げ、12年8ヶ月ぶりの安値を更新。
消費者物価指数や12月住宅着工件数が予想を下回ったことで、米国景気への懸念が強まったことも下げ幅を拡大させた。
その後引けにかけて下げ幅を縮小し、結局NYダウは249ドル安で取引を終えた。
 シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円高の16355円だった。
NYダウの下げ幅縮小と、前日の日経平均の大幅な下げの反動もあり、自律反発が意識されやすいところ。
大阪ナイトセッションは16080円で終えており、引け際の米国市場の戻り部分を織り込む格好から、買いが入りやすい。
 ただし、その後は中国市場の動向や原油先物価格の動向を睨みながらの相場展開になろう。
中国については、中国の上級経済顧問が大規模追加刺激の可能性を否定しており、市場の反応が気掛かりである。
原油については、イランの石油輸出再開により、下値目処が見極めづらいところである。
 大阪225先物は安いところで一時15930円と節目の16000円を割り込んでいる。
戻りの鈍さが意識されてしまうと、昨日同様、じりじりと下げ幅を広げてくる可能性を警戒しておく必要がある。
甘利経済再生相の資金管理団体による現金供与疑惑についても売り方の材料になりやすい。
 足元でオーバーシュート気味に下げているが、明確な底入れについては、外的要因が落ち着きをみせてからとなる。
値ごろ感が意識されやすいが、まずは原油価格の底入れといったシグナルを見極める必要がありそうだ。

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