■決算動向
(1) 2015年8月期第3四半期累計の業績概要
6月26日付で発表された2015年8月期第3四半期累計(2014年9月−2015年5月期)の連結業績は、売上高が前年同期比5.3%増の54,813百万円、営業利益が同20.6%増の1,576百万円、経常利益が同19.0%増の1,635百万円、四半期純利益が同57.0%増の862百万円となり、いずれも期初計画を若干下回る格好となった。
ただし、第3四半期だけで見ると売上高は前年同期比7.1%増の20,226百万円、営業利益は同50.1%増の1,118百万円となり、計画比では売上高で0.4%、営業利益で8.6%上回って推移したことになる。
売上高に関しては消費増税の影響が一巡したことに加えて、ゴールデンウィークが天候に恵まれ、アウトドア用品を中心に既存店の売上が堅調に推移したことが要因だ。
営業利益に関してはヒマラヤ (TOKYO:7514)が当期より本格的に進めてきた適時適量仕入による在庫コントロールとプロパー販売力の向上により、売上総利益率が前年同四半期の36.4%から38.0%へ上昇したことが要因となっている。
第3四半期における新規出店は、ヒマラヤで3店舗、B&Dで2店舗を行い、各店舗とも滑り出しはおおむね順調に推移している。
前期末比ではヒマラヤで5店舗増の118店舗(新規出店10店舗、閉店5店舗)、B&Dで2店舗増の34店舗となり、売り場面積は7.6%増の269,189平方メートルとなった。
販管費は店舗数の増加に伴う人件費増や販促費の増加などにより、前年同期比で8.1%増となったものの計画の範囲内に収まっており、経費コントロールは順調に進んだと言える。
なお、B&Dの第3四半期累計業績について見ると、売上高はサッカー用品の販売低調が響いて、前年同期比5.3%減の6,013百万円と減収となったものの、営業損失は45百万円(前年同期は55百万円の損失)と若干改善した。
ヒマラヤ同様、適時適量仕入による在庫コントロールを進めたことや、PB商品の販売比率上昇などが寄与して、売上総利益率が前年同期の34.0%から37.5%と大幅に改善したことが要因だ。
(2)商品別売上動向 商品別の売上動向について見ると、主力の一般スポーツ用品は前年同期比3.4%増となり、計画比では2.1%下回った。
健康志向の高まりにより、ランニング関連用品がシューズを中心に順調に拡大したほか、テニス用品も日本人選手の世界での活躍により好調に推移した。
一方で、サッカー用品はワールドカップ以降の市場動向が予測に対して低調な推移となっており、計画比での下振れ要因となった。
ゴルフ用品は単価の高いゴルフクラブの伸び悩みが続いているものの、雑貨・ウェア類の品揃え強化が奏功して、全体では前年同期比7.9%増と堅調に推移した。
また、アウトドア用品は、トレッキングの新規参入層に一服感がみられたものの、引き続きタウンユースでの需要が旺盛だったほか、5月のゴールデンウィークの天候が良好だったこともあり、キャンプ用品などレジャー関連を中心に販売が伸び、前年同期比20.1%増、計画比でも10.0%増と好調に推移した。
スキー・スノーボード用品については、降雪に恵まれたシーズンとなったことに加えて、消費者ニーズを的確に捉えた品揃えが奏効し、同6.5%増と堅調な伸びを示した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
ただし、第3四半期だけで見ると売上高は前年同期比7.1%増の20,226百万円、営業利益は同50.1%増の1,118百万円となり、計画比では売上高で0.4%、営業利益で8.6%上回って推移したことになる。
売上高に関しては消費増税の影響が一巡したことに加えて、ゴールデンウィークが天候に恵まれ、アウトドア用品を中心に既存店の売上が堅調に推移したことが要因だ。
営業利益に関してはヒマラヤ (TOKYO:7514)が当期より本格的に進めてきた適時適量仕入による在庫コントロールとプロパー販売力の向上により、売上総利益率が前年同四半期の36.4%から38.0%へ上昇したことが要因となっている。
第3四半期における新規出店は、ヒマラヤで3店舗、B&Dで2店舗を行い、各店舗とも滑り出しはおおむね順調に推移している。
前期末比ではヒマラヤで5店舗増の118店舗(新規出店10店舗、閉店5店舗)、B&Dで2店舗増の34店舗となり、売り場面積は7.6%増の269,189平方メートルとなった。
販管費は店舗数の増加に伴う人件費増や販促費の増加などにより、前年同期比で8.1%増となったものの計画の範囲内に収まっており、経費コントロールは順調に進んだと言える。
なお、B&Dの第3四半期累計業績について見ると、売上高はサッカー用品の販売低調が響いて、前年同期比5.3%減の6,013百万円と減収となったものの、営業損失は45百万円(前年同期は55百万円の損失)と若干改善した。
ヒマラヤ同様、適時適量仕入による在庫コントロールを進めたことや、PB商品の販売比率上昇などが寄与して、売上総利益率が前年同期の34.0%から37.5%と大幅に改善したことが要因だ。
(2)商品別売上動向 商品別の売上動向について見ると、主力の一般スポーツ用品は前年同期比3.4%増となり、計画比では2.1%下回った。
健康志向の高まりにより、ランニング関連用品がシューズを中心に順調に拡大したほか、テニス用品も日本人選手の世界での活躍により好調に推移した。
一方で、サッカー用品はワールドカップ以降の市場動向が予測に対して低調な推移となっており、計画比での下振れ要因となった。
ゴルフ用品は単価の高いゴルフクラブの伸び悩みが続いているものの、雑貨・ウェア類の品揃え強化が奏功して、全体では前年同期比7.9%増と堅調に推移した。
また、アウトドア用品は、トレッキングの新規参入層に一服感がみられたものの、引き続きタウンユースでの需要が旺盛だったほか、5月のゴールデンウィークの天候が良好だったこともあり、キャンプ用品などレジャー関連を中心に販売が伸び、前年同期比20.1%増、計画比でも10.0%増と好調に推移した。
スキー・スノーボード用品については、降雪に恵まれたシーズンとなったことに加えて、消費者ニーズを的確に捉えた品揃えが奏効し、同6.5%増と堅調な伸びを示した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)