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欧米為替見通し:ドル・円は堅調か、米経済指標上振れなら一段の買い

発行済 2015-08-03 17:26
更新済 2015-08-03 17:33
欧米為替見通し:ドル・円は堅調か、米経済指標上振れなら一段の買い
きょうの欧米市場で、ドル・円は米利上げの早期実施への期待感を背景に堅調な地合いとなりそうだ。
米・7月ISM製造業景況指数などの経済指標が材料視され、指標が上振れなら一段の買いが入る見通し。
今晩発表予定の米経済指標は、21時30分から6月個人所得(前月比予想:+0.4%、5月:+0.5%)、6月個人支出(前月比予想:+0.2%、5月:+0.9%)、6月PCEコア指数(前年比予想:+1.2%、5月:+1.2%)、23時から6月建設支出(前月比予想:+0.7%、5月:+0.8%)、米・7月ISM製造業景況指数(予想:53.5、6月:53.5)。
米・7月ISM製造業景況指数は53.5(6月は53.5)と予想されている。
足元の米国内の景況感を把握するうえで注目される。
ある市場関係者は、「利上げ期待でドル・円には買いが入りやすい。
指標が上振れれば、ドル・円は124円半ば以上の水準に上昇する」と予想する。
一方、別の市場関係者は、7月30日に発表された第2四半期の実質国内総生産(GDP)速報値を挙げ、7月に発表された米経済指標について「9月利上げ開始に向け、決め手を欠く指標ばかりだ」と指摘し、9月利上げには慎重な見方を示す。
第2四半期のGDP速報値は、年率換算で前期比2.3%増と、市場予想の2.6%増には届かなかった。
季節調整後の第1四半期が0.6%増と、0.2%減から上方修正されたことで、米連邦準備理事会(FRB)が年内にも利上げに踏み切るとの思惑が広がった。
目先は7日に発表される7月雇用統計をはじめ、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)までは経済指標が材料視される展開が予想される。
市場では、中国経済の減速懸念も意識されている。
きょう発表された中国の7月財新製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は47.8と速報値48.3を下振れ。
景況感の改善と悪化の分かれ目の50を5カ月連続で下回った。
2013年7月以来、2年ぶりの低水準。
足元でリスク回避の動きにはなっていないが、ドル・円の上値を抑えたとの見方もある。
【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 英・7月製造業PMI(予想:51.5、6月:51.4) ・21:30 米・6月個人所得(前月比予想:+0.4%、5月:+0.5%) ・21:30 米・6月個人支出(前月比予想:+0.2%、5月:+0.9%) ・21:30 米・6月PCEコア指数(前年比予想:+1.2%、5月:+1.2%) ・23:00 米・6月建設支出(前月比予想:+0.7%、5月:+0.8%) ・23:00 米・7月ISM製造業景況指数(予想:53.5、6月:53.5) ・23:50 パウエル米FRB理事講演(債券市場関連)

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