日経平均<.N225> 日経平均先物9月限<0#2JNI:>
終値 9057.26 -50.17 終値 9040 -30
寄り付き 9047.89 寄り付き 9040
安値/高値 9003.7─9081.8 安値/高値 9000─9090
東証出来高(万株) 161088 出来高(単位) 32987
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[東京 17日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は反落した。前日の米国株下落
の流れを受けて売りが先行。自動車株など輸出株中心に売られ、日経平均は心理的節目の
9000円割れ目前まで下落する場面があった。個人投資家の押し目買い意欲やアジア株
の底堅い値動きなどを背景に下げ渋ったものの、ユーロ圏経済に対する懸念や円高などが
重しとなり方向感は乏しいという。商いは引き続き低水準となった。
東証1部騰落数は値上がり744銘柄に対し値下がり766銘柄、変わらずが159銘
柄。東証1部の売買代金は1兆0211億円。
前日の米株安を受けた売り先行後は積極的な売買が手控えられた。市場からは「先行き
不透明感が払しょくされないと海外投資家も戻りづらいうえ、2月に高値をつけた銘柄の
信用期日到来に伴う需給の悪さも上値を抑える要因となっている」(証券ジャパン・調査
情報部長の大谷正之氏)との声が聞かれ、日経平均は一時9000円割れ目前まで下落し
た。自動車など輸出関連株や石油・石炭株、機械株などが軟調だった。
一方、下げも限定された。「下値では個人投資家を中心に押し目買い意欲が強い」(明
和証券シニアマーケットアナリストの矢野正義氏)というほか、「アジア株市場や米株先
物が底堅いことで下げ渋った」(大手証券)という。ただ国内に手掛かり材料が欠けるな
かで商いは引き続き低水準のままであり、方向感に乏しい展開となった。
海外市場に比べると、最近の日本株の戻しが限定的となっていることについて、市場で
は「海外投資家の中では日本株を売却して、大きく下げていた欧米株にシフトする動きが
あり、海外勢の売りが日本株の頭を押さえている面がある」(大和住銀投信投資顧問・投
資戦略部長の門司総一郎氏)との指摘が聞かれた。
個別銘柄ではホンダ<7267.T>が続落した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが、
同社の米国内在庫が底をついており、同社の米国ディーラーにとっては8月が東日本大震
災以降で供給不足が最も厳しくなりそうだと報じた。市場では「ホンダは他社に比べ生産
の立ち上がりが遅かったため供給不足の可能性は想定されていたが、改めて報じられたこ
とで嫌気された」(ちばぎんアセットマネジメント・調査部長の奥村義弘氏)といい、売
り優勢となった。
(ロイターニュース 杉山容俊)