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UPDATE1: 東京株式市場・前場=急反発、円安で買い安心感

発行済 2010-06-03 11:40

日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:> 

前場終値 9855.38 (+252.14) 前場終値 9870 (+260)

寄り付き 9758.82 寄り付き 9790

安値/高値 9758.82─9879.97 安値/高値 9770─9890

出来高(万株) 91197 出来高(単位) 37434

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 [東京 3日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は急反発。前日終値比で2

50円を超す上昇幅となり、9800円台半ばで前引けた。

 2日の米株市場が大幅反発となったことに加え、対ドル、対ユーロで円安が進行したこ

とを受けて、先物でファンドなどによる買い戻しが加速したとみられている。今晩の米株

市場が堅調な経済指標を受けて続伸するとの期待感も下支えしたとの見方も出た。

 前場の東証1部騰落数は値上がり1412銘柄に対して値下がり155銘柄、変わらず

が96銘柄。東証1部の売買代金は6212億円だった。

 きょう午前の東京市場は、輸出関連株を中心にほぼ全面高商状となった。先物市場で買

い戻しが活発化したほか、市場参加者も広がりつつあるという。明和証券・シニアマーケ

ットアナリストの矢野正義氏は「心配されていた為替相場が円安方向に進み、買い安心感

が広がった。短期筋の買い戻しが中心とみられるが、徐々に個人投資家が買い意欲を強め

るなど、買い間口が広がっている」とみている。

 日経平均は5月の連休明け以降の下落過程で、一時、25日移動平均線とのかい離が1

0%を超えた。直近でも6%程度のかい離となっていたため、テクニカル面では買いゾー

ンに入ったとの見方が多い。立花証券・執行役員の平野憲一氏は、海外の株式下落の流れ

で国内株式も下げてきたが、2日に米国株が前日までの2日間の下げを1日で取り戻す堅

調さを示したことが大きなプラス材料と指摘する。「25日線とのかい離幅からみても、

理論上は1万円を回復してもおかしくない。米株動向をみながら一両日中に5月21日に

1万円手前で空けたマド埋めの展開になるとみている」と述べた。

 

 1万円を回復した後については、慎重な見方が出ている。ある市場関係者は「米国株高

と円安を好感した買いが先行したものの、海外勢の買いは小口にとどまっている。目先の

リバウンドは1万0200円近辺で終了との見方が多いようだ。新政権の政策を見極めた

いとのムードもある」(大手証券エクイティ部)としている。

 

個別銘柄では、新日本製鉄<5401.T>やJFEホールディングス<5411.T>など鉄鋼株が買

い先行。新日鉄とトヨタ自動車<7203.T>が2010年度の鋼材価格について4─9月期に

09年度よりも1トンあたり2万円程度引き上げることで最終調整に入ったとの一部報道

が材料視された。

 ファーストリテイリング<9983.T>が値上がり率上位。同社は2日、5月の国内ユニクロ

事業の既存店売上高が前年同月比3.1%増と3カ月ぶりにプラスとなったと発表し、好

感された。

 伊藤忠商事<8001.T>が4日ぶり反発。米ゼネラル・エレクトリック(GE)と、

風力発電や太陽光発電など自然エネルギー分野で提携したとの一部報道が材料視された。

 (ロイター日本語ニュース 石渡 亜紀子記者)

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