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欧州市場サマリー(31日)

発行済 2011-06-01 03:28

            1415GMT       27日終盤

ユーロ/ドル    1.4408 1.4278

ドル/円    81.610 80.940

ユーロ/円 117.61 115.61

            31日終値    前営業日終値

株 FT100 5989.99(+51.12)  5938.87

  クセトラDAX    7293.69(+133.39) 7160.30

金 現物午後値決め 1536.50 休場    

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(6月限)  98.535 (+0.000)  0.873(0.860)

独連邦債2年物 1.623(1.588)

独連邦債10年物(6月限) 125.28 (‐0.41) 3.028(2.981)

独連邦債30年物   3.571(3.531)

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 <為替> ユーロが対ドルで3週間ぶり高値をつけた。ギリシャが債務再編を回避で

きる可能性があるとの楽観的な見方が出ている。

 ただ、1.4450ドル付近にある抵抗線に阻まれ、ユーロの上値余地は限られている

とみられる。

 ドルは全般的に下落しているが、対円ではほぼ1%上昇。円はムーディーズ・インベス

ターズ・サービスが日本のソブリン格付けを引き下げ方向で見直す方針を示したことに圧

迫されている。

 

 <株式> ロンドン株式市場は続伸。ギリシャへの追加支援に対する期待感が広がるな

か、銀行株やエネルギー株が買われた。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は月間では1.3%下落した。

 短期的な買いの勢いは依然乏しいとみられている。

 シティ・インデックスの首席テクニカル・アナリスト、Sandy Jadeja氏は、短期的な見

通しは不透明で、相場が前向きな勢いを回復するまで、しばらくさえない地合いが続くだ

ろう、と述べた。

 銀行株が堅調で、スタンダード・チャータード(スタンチャート)は1.4%

高。ノムラは同社の投資判断を従来の「中立」から「買い」に引き上げた。一方、ロイズ・

バンキング・グループは1.4%安。

 ドル安/原油高を背景にエネルギー株も買われるなか、BGグループ

0.3%安。クレディ・スイスは同社の目標株価を引き下げた。

 

 欧州株式市場は反発して終了した。欧州連合(EU)がギリシャに対する追加支援で合

意するとの期待から、リスク選好度が上向いた。 FTSEユーロファースト300種指

数<.FTEU3>は9.47ポイント(0.84%)高の1142.18と、5月12日以来の

高値で取引を終えた。 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>終値は47.58ポ

イント(1.69%)高の2861.92。

ギリシャ問題をめぐっては、米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が、新た

な対ギリシャ融資を実現させるためにドイツがギリシャ国債の早期の返済繰り延べ

(rescheduling)に向けた働きかけを止めることを検討していると報じている。 ブレウ

ィン・ドルフィンの首席ストラテジスト、マイク・レンホフ氏は、欧州各国は債務再編を

確実に回避するために、ギリシャ、および債務問題を抱える他のユーロ加盟国のために最

善の道を模索していると指摘。「融資条件の緩和は市場心理の好転には有効だが、アイル

ランドが同様の措置を求めてくる恐れがある」と述べた。

銀行株が買われ、STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は1.1%上昇。ギリシャの

銀行株指数<.FTATBNK>は10.1%上昇した。 個別銘柄では、独化学大手のBASF

が3.8%高。ゴールドマン・サックスが同社の目標株価を引き上げたことが

材料視された。

英建材販売大手ウルズリーは3.4%高。サンデー・タイムズ紙が同社が一部国

内事業を売却すると報じたことが好感された。 一方、フィンランドの携帯電話機大手ノ

キアは17.5%安で終了。第2・四半期の売上高が従来予想を「大幅に下回

る」との見通しを示したことが嫌気され、一時13年ぶりの安値に下落した。

 

 <ユーロ圏債券> ギリシャ国債利回りが低下した。ギリシャ追加支援に対するドイツ

の反対姿勢が軟化しているとのニュースが追い風となり、リスク資産に対する投資家の買

い意欲が高まった。ただ、ギリシャ国債の売り一服は長くは続かない可能性が高い。

 関係筋によると、欧州連合(EU)加盟国の財務省高官は31日、ウィーンで会合を開

き、ギリシャに対する追加支援策について協議した。「ウィーンイニシアチブ」のような

ロールオーバーや国債の償還期限延長が話し合われたという。

 また米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると、ドイツは、新たな対ギリ

シャ融資を実現させるために、ギリシャ国債の早期の返済繰り延べ(rescheduling)に向

けた働きかけを止めることを検討している。

 ブロクサム・ストックブローカーズのチーフエコノミスト、アラン・マクエード氏は

「ギリシャ状況の改善を示すものはすべて短期的には歓迎だが、結局は時間稼ぎのための

応急処置でしかない」と指摘した。

 ギリシャ国債利回りは、短期債がけん引する格好で、全般的に40─50ベーシスポイ

ント(bp)低下した。だが2年債利回りは26%近くで高止まりしており、またビッド

・ オファー・スプレッドは300bpを上回る水準にあり、流動性低下が極めて深刻化

していることを示している。

 リスク志向の高まりを背景に、独連邦債は売られた。先物は34ティック低下

の125.35で清算。

 2年債利回りは3bp上昇の1.61%。10年債利回りは

は4.6bp上昇の3.02%と、3%を上回った。

 周辺国国債にもギリシャ国債の好影響が波及し、スペイン国債の対独連邦債利回りスプ

レッドは一時230bpと11bp縮小した。同様にイタリア10年債の対独連邦債利回

りスプレッドも10bp縮小した。

 

                        [東京 6月1日 ロイター]

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