1406GMT 31日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
1日終値 前営業日終値
株 FT100 5928.61(‐61.38) 5989.99
クセトラDAX 7217.43(‐76.26) 7293.69
金 現物午後値決め 1533.75 1536.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 98.525 (‐0.005) 0.870(0.873)
独連邦債2年物 1.612(1.623)
独連邦債10年物(6月限) 125.73 (+0.38) 2.988(3.028)
独連邦債30年物 3.540(3.571)
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<為替> 対ギリシャ支援をめぐる期待が高まるなか、ユーロが対ドルで4週間ぶり
高値をつけた。
一方、この日発表された米指標は景気回復の鈍さを示す内容となり、ドルは対スイス
フラン
で推移した。
<株式> ロンドン株式市場は反落。精彩を欠く英・米経済指標を受け、世界の景気回
復をめぐる懸念が強まった。
午前の取引では一時節目となる6000台に迫る場面もあったものの、午後に入り下げ
に転じた。
リスク選好度が低下するなか、エネルギー株と銀行株の下げが目立った。
ロイズ・バンキング・グループ
安。
米指標では、5月ADP民間雇用統計が前年9月以来の小幅な伸びにとどまった。また、
その後発表された5月ISM製造業景気指数も09年9月以来の水準に低下した。
英国内の指標も圧迫材料となった。5月の製造業PMI(購買担当者指数)が1年8カ
月ぶりの低水準となったほか、4月の住宅ローン承認件数は予想を下回った。
ボーダフォン
総合株価指数を12ポイント超押し下げた。
欧州株式市場は急反落して終了した。さえない経済指標を受けて、リスク資産に対する
買い意欲が後退した。
株式への投資意欲低下を反映し、ユーロSTOXX50のボラティリティ指数<.V2TX>
は一時5.5%上昇した。その後はやや低下し、2.8%上昇して終了した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は11.17ポイント(0.98%)
安の1131.01。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は34.26ポイント(1.20%)安
の2827.66。
米供給管理協会(ISM)が発表した5月の製造業部門指数は53.5と、1年半超ぶ
りの低水準となった。また5月のオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)全
米雇用報告では、民間部門雇用者数の増加数が3万8000人と、予想を大きく下回ると
ともに、前年9月以来、8カ月ぶりの小幅な伸びにとどまった。
これに加え、この日発表された中国、ユーロ圏の5月の購買担当者指数(PMI)も低
下しており、世界経済の回復ペースに懐疑的な見方が再燃している。
エネルギー株の下げがきつい。弱い経済指標が原油需要見通しを圧迫した。STOXX
欧州600石油・ガス株指数<.SXEP>は1.5%下落。
金融株も売られ、STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は1.4%安となった。ベ
ルギーの銀行・保険グループKBC
伊バンカ・モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ
ファンデーション・モンテ・パスキが、同社の優先株4億5000万株を売却したことが
重しとなった。
業績低迷懸念を背景に、フィンランドのノキア
の携帯電話機事業を米マイクロソフト
<ユーロ圏債券> この日発表された米経済指標が思わしくなかったことを受け、独連
邦債価格が上昇した。
5月の全米雇用報告では民間部門雇用者数の増加数が市場予想を大幅に下回り、米供給
管理協会(ISM)が発表した5月の製造業部門指数も予想を大きく下回って低下した。
これを受け、これまで対ギリシャ追加支援への期待から価格が低下していた独連邦債に
対する買いが膨らんだ。ギリシャへの追加支援は一時しのぎにしかならないとの見方が出
てきたことも、独連邦債価格上昇の要因となった。
クレディ・アグリコルの債券ストラテジスト、オーランド・グリーン氏は、この日発表
された米経済指標、および最近の欧州の経済指標について「(世界的な)景気回復の持続
性に対する疑問をあらためて投げかける結果となった」と述べた。
独連邦債10年物
2.99%となった。ただ米連邦債10年物
年債利回りは5月初旬以来初めて独10年債利回りを下回った。
独連邦債先物
125.00を割り込んだものの、その後上昇に転じ、32ティック高の125.67で
清算した。
ギリシャ国債利回りは、リスク選好度の回復を受け短期債を中心に低下しているものの、
なお高水準にある。ギリシャ国債10年物
2年物
ギリシャ債務問題の波及懸念が払しょくしきれないなか、ポルトガルがこの日実施した
1カ月物短期証券(Tビル)入札では、平均利回りが4.967%と過去最高となった。
[東京 2日 ロイター]