*この記事は4日に配信しました。
1404GMT 2日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
3日終値 前営業日終値
株 FT100 5855.01(+ 7.09) 5847.92
クセトラDAX 7109.03(+34.91) 7074.12
金 現物午後値決め 1540.00 1539.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 98.525 (‐0.005) 0.890(0.877)
独連邦債2年物 1.708(1.676)
独連邦債10年物(6月限) 125.08 (‐0.64) 3.058(3.026)
独連邦債30年物 3.604(3.569)
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<為替> ドルが対円で1カ月ぶりの安値をつけたほか、対スイスフランでは過去最高
値を更新した。
朝方発表された米雇用統計が景気回復の鈍化を裏付ける形となり、ドル売りが膨らんだ。
ドル/円は米国債利回りの低下を背景に80.03円
ドル/スイスフラン
<株式> ロンドン株式市場は小反発。この日発表された米雇用統計がさえない内容と
なるなか、上値の重い展開となった。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は7.09ポイント(0.12%)高の
5855.01。全般的に薄商いだった。
5月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比5万4000人増と、市場予想の15
万人増を下回り、前年9月以来の小幅な伸びにとどまった。失業率も9.1%と、前月の
9.0%から悪化した。
IGインデックスのセールストレーダー、ウィル・ヘッデン氏は、雇用統計は失望を誘
う内容だったとした上で「英国市場では前日と前々日の下げでかなり織り込まれていた」
と述べた。
鉱山株や石油関連株が全般的に軟調となるなか、ソフトウエアのオートノミー
が4%高。5月中旬に発表したアイロン・マウンテン
買収が完了した。
欧州株式市場は下落。5月米雇用統計の内容が悪化したことで、景気回復をめぐる懸念
が強まった。
ただ、ギリシャと欧州連合(EU)・国際通貨基金(IMF)・欧州中央銀行(ECB)
調査団との協議が無事終了し、追加支援策がまとまるとの期待が高まったことで、相場
は終盤にかけ下げ幅を削った。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は4.41ポイント(0.40%)安
の1111.51。週間では2%安と、2カ月半ぶりの大幅な下げを記録した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は6.54ポイント(0.24%)高の
2789.11。
景気循環株が売られ、鉱山のリオ・ティント
5月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比5万4000人増と、市場予想の
15万人増を下回り、前年9月以来の小幅な伸びにとどまった。 失業率も9.1%と、
前月の9.0%から悪化した。
一方、追加支援への期待感に押し上げられ、アテネ株式市場の主要株価指数<.ATG>は
4.4%高で終了した。
<ユーロ圏債券> 高利回り国債が買われる一方で、安全資産としての独連邦債への需
要は低下した。ギリシャに対する追加支援がまとまるとの観測が高まり、同国をめぐる短
期的な懸念が後退した。
欧州市場の終了後に欧州連合(EU)と欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IM
F)は共同声明を発表し、7月初旬にもギリシャに対する次回融資が実施されるとの見通
しを明らかにした。
独連邦債先物
受けて、一時プラス圏に浮上する場面も見られた。
ギリシャ国債は短期ゾーンの買いが目立ち、2年債
スポイント(bp)低下し23.616%となった。10年債利回りは22bp低下した。
周辺国国債に対するムードが改善したことからスペイン国債やイタリア国債も独連邦債
をアウトパフォームした。
ロンドンを拠点とするあるトレーダーによれば、ギリシャ国債への買いは小規模で、ス
ペイン国債とイタリア国債により多くの買いが入った。
米経済の先行きに対する不安が高まったことから独連邦債10年物は一時1月中旬以来
の高値をつけたが、ギリシャをめぐる楽観的な見方を背景に押し戻される展開となった。
ただ、ギリシャ追加支援で厳し過ぎる目標が盛り込まれた場合、安全資産として独連邦
債が再び買われる可能性があるとの指摘がアナリストから聞かれた。
[東京 4日 ロイター]