1251GMT 3日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
6日終値 前営業日終値
株 FT100 5863.16( +8.15) 5855.01
クセトラDAX 7084.57(‐24.46) 7109.03
金 現物午後値決め 1549.00 1540.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 98.525 (+0.000) 0.922(0.890)
独連邦債2年物 1.662(1.708)
独連邦債10年物(6月限) 125.46 (+0.24) 3.023(3.058)
独連邦債30年物 3.568(3.604)
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<為替> ユーロが下落。ドイツの財務省報道官がギリシャの追加支援に関して、実施
はまだ定かではないと発言したことが嫌気された。
ただ欧州中央銀行(ECB)の追加利上げ観測が、ユーロの下値を支えるとみられている。
ユーロは当初、ギリシャ向けの新支援策の規模が1000億ユーロ(1440億ドル)
を超える可能性があるとの独週刊誌シュピーゲルの報道を受けて、対ドルで1カ月ぶり高
値となる1.4658ドルまで買われていた。
だがその後、ギリシャへの追加支援実施はまだ定かではないとのドイツ財務省報道官の
発言が伝わると、ユーロは電子取引システムEBS
水準まで下げた。
直近では0.1%安の1.4612ドルまで値を戻している。
<株式> ロンドン株式市場は小幅続伸して終了した。金属価格上昇を受け商品関連株
に買いが入り、銀行株などへの売りが吸収された。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は8.15ポイント(0.14%)高の
5863.16で取引を終えた。
ETXキャピタルの電子取引部門を統括するミック・ミルズ氏は「特に新しい悪材料は
出ていないため、これまでに売られすぎた商品関連株に買いが入り、相場を押し上げた」
と述べた。
ただ同氏は「世界経済の先行きに対する慎重な見方を変える要因は見当たらないため、
こうした状態がどの程度継続するかは疑問だ」としている。
5月下旬に新規上場したスイスの商品取引大手、グレンコア
同社に対する投資判断の公表を開始したドイツ銀行が「買い」としたことが好感された。
BGグループ
一方、銀行株はこの日も弱含み、ロイズ・バンキング・グループ
となり、約1年ぶりの安値を更新した。
欧州株式市場は下落。世界経済の回復が鈍化している可能性があるとの懸念や、欧州中
央銀行(ECB)が今週の理事会で7月の利上げを示唆する可能性への警戒感が重しとな
った。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は6.54ポイント(0.59%)安
の1104.97。終値ベースで11週間ぶりの安値をつけた。同指数は過去4営業日で
3.2%下落、年初来では1.5%下落している。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は23.78ポイント(0.85%)安
の2765.33。
INGのシニアテクニカルアナリストは「短期的な見通しはかなり弱く、短期的な株価
上昇の可能性は非常に限られている」と述べた。
ユーロ圏周辺国の銀行株<.TRXFLDPIPUBANK>が2.3%下落。ギリシャに対する追加支
援実施の見込みが高まったものの、支援の条件となる緊縮財政措置がユーロ圏周辺国の経
済成長を妨げる恐れがあるとの懸念から、投資家の不安は払拭されていない。
市場では、9日のECB理事会で当局者が7月の利上げを示唆するとの見方を受けた警
戒感も高まっている。
ETXキャピタルのセールストレーダーは「市場は弱い経済指標や、ECB理事会がタ
カ派的なシグナルを送る可能性があるとの懸念に圧迫されている」と指摘した。
個別銘柄ではイタリアのUBIバンカ
一方、独医薬品大手バイエル
<ユーロ圏債券> ギリシャ国債2年物利回りが低下した。ギリシャへの追加支援が実
施される公算は大きいものの、同国内の緊縮財政措置をめぐる政治的リスクを背景に債務
再編観測がくすぶるなか、同国債利回りが一段と低下する余地は限られるとみられている。
最近の景気回復鈍化を示す米経済指標や、ユンケル・ユーログループ議長(ルクセンブ
ルク首相)が3日、ユーログループはギリシャへの追加支援について、厳しい条件下での
実施で合意するとの見通しを示したことが要因となり、リスク選好は抑えられている。
ギリシャの緊縮財政計画は、パパンドレウ首相が7日に党内審議会に提出し8日に内閣
が承認して議会に送付される見通しだが、国内では緊縮措置に反発する民衆が大規模な抗
議行動を起こしている。
ラボバンクの金利ストラテジスト、リチャード・マグワイア氏は「ギリシャの債務は持
続不可能で、ある時点である程度の債務再編措置が必要になってくることは明らかであり
、そうなるとそこから一連の債務再編へと広がる可能性もある」との見方を示した。
ギリシャ2年債
なった。同5年債
欧州株式市場では、欧州債務問題に対する持続可能な解決策がないことを反映し、銀行
株が売られた。銀行セクターをめぐっては、ギリシャ国債の「ヘアカット」(担保価値の
引き下げ)が現実化すればセクター全体に大規模な評価損が生じるとの懸念が広がってい
る。
他のユーロ圏周辺国の利回りもこの日は低下。ポルトガル2年債利回りは7.5bp低
下し11.27%となった。ポルトガルでは5日の総選挙で中道右派の野党・社会民主党
(PSD)が勝利し、欧州連合(EU)・国際通貨基金(IMF)の支援条件である財政
再建に向けた政府の改革推進能力に対する懸念が後退した。
ギリシャなど周辺国の状況進展にも関わらず、独連邦債は底堅さを見せ、10年物
は2bp低下の1.67%。
独連邦債先物
売りが出るなか、この日の高値からは押し戻された。
[東京 7日 ロイター]