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欧州市場サマリー(10日)

発行済 2011-08-11 04:24

             1348GMT     9日終盤

ユーロ/ドル    1.4236 1.4368

ドル/円    76.380 77.080

ユーロ/円 108.74 110.78

            10日終値    前営業日終値

株 FT100 5007.16(‐157.76) 5164.92

  クセトラDAX    5613.42(‐303.66) 5917.08

金 現物午後値決め 1772.00 1736.00

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(9月限)  98.695 (+0.065)  0.402(0.471)

独連邦債2年物 0.603(0.751)

独連邦債10年物(9月限) 134.25 (+1.84) 2.187(2.338)

独連邦債30年物   3.030(3.117)

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 <為替> ユーロが対ドルで急落。前週の米国債格下げに続き、フランスが格下げの対

象になるのではないかとの憶測が広がっている。

 電子取引EBSによると、ユーロ/ドルは0.9%安の1.4235ドルで

取引されている。一時1.42080ドルまで値下りした。

 ユーロは対円でも1.8%下落し、108.83円をつけた。

 <株式> ロンドン株式市場は急反落して引けた。フランス国債が格下げされるのでは

ないかとの憶測や仏銀行の業績見通しへの警戒感が高まり、銀行株が大きく値下がりした。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は終値としては2010年7月6日以来の安値とな

った。

 同指数は8日までの7営業日で約14%下落した後、9日は1.9%上昇していた。 

 銀行株<.FTNMX8350>は2009年5月以来の大きな下げ幅を記録した。バークレイズ

の値下がりが最も大きく8.7%安。ウエストLBが投資判断を「バイ」に引き

上げたことなどが好感され、一時値上がりしたものの、その後、下げに転じた。

 フランス国債格下げ懸念から投資家のリスク選好が後退し、銅先物が下落した

ことで、鉱山株<.FTNMX1770>が圧迫された。カザキミスは7.7%値下がりした。

一方、金価格が過去最高値を更新したことを受け、ランドゴールド・リソーシズ

は4.3%上昇した。

 欧州株式市場は急反落して取引を終えた。仏銀行の信頼性に対する警戒感からソシエテ

・ジェネラルが一時22%超急落するなど、金融株が軒並み大幅安となり、フ

ランスの格下げをめぐる憶測も相場を圧迫した。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は37.61ポイント(3.97%)

安の910.29。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は140.47ポイント(6.12%)

安の2153.77。

 ソシエテ・ジェネラルは1日の値動きとしては20年超ぶりの大幅な下げを記録し、

14.7%安で取引を終えた。仏銀ではこのほかクレディ・アグリコル

11.8%、BNPパリバが9.5%とそれぞれ大きく値下がりした。

 STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は6.7%低下し、1日の値動きでは200

9年3月以来の大幅な下げとなった。

 市場関係者は「相場は神経質な値動きで、投資家はフランスに注目している」とし、

「向こう数カ月の間に格下げが行われる可能性はある。もしユーロ圏の債務問題が悪化す

ればなおさらだ」と述べた。

 仏銀行のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)が急速に拡大するなか、仏CA

C40種平均指数<.FCHI>は5.5%低下した。

 インベステックによると、もし現在の基調が最低でも夏場中継続するのであればディフ

ェンシブ銘柄が魅力的とし、個別銘柄としては、上半期の業績が予想を上回った英蘭系日

用品大手ユニリーバや、利益率改善が期待できるブリティッシュ・アメリカン・

タバコを挙げた。

 

 <ユーロ圏債券> 独連邦債先物が急上昇し、1日としては15年ぶりの大幅な上昇を

記録した。フランス格下げや仏銀行をめぐるうわさは、ユーロ圏危機打開に対する投資家

の疑念を浮き彫りにした。

 前日に続く株価急落を受け、リスク回避の動きが強まるなか、安全資産としての独連邦

債の投資妙味が高まった。

 フランス格下げや、仏ソシエテ・ジェネラルの経営状況をめぐるうわさが引

き金となり、相場は激しい値動きとなった。

 クレディ・アグリコルの金利ストラテジスト、オーランド・グリーン氏は「悲観的なニ

ュースやうわさに、市場は極端に神経質になっており、ささいなことでも相場は動いてい

る。ファンダメンタルズ主導による動きでははなく、センチメント主導によるものだ」と

述べた。

 独連邦債10年物利回りは16ベーシスポイント(bp)低下し2.2

%。

 独連邦債先物は186ティック高の134.27と、前年9月以来の高値をつ

けた。フランスをめぐるうわさが否定された後も、一段高となった。

 フランスに関するうわさが市場を揺るがす前、独連邦債は米債の上昇に追随し、すでに

堅調となっていた。米連邦準備理事会(FRB)が9日、少なくとも2年間低金利を維持

すると表明したことを受け、米債は上昇している。

 そうしたなか、フランス国債10年物利回りも15bp低下し3.08

%。同2年債利回りは17bp低下の0.93%となった。

 10年物のフランス国債・独連邦債の利回り格差は89bpと、わずか1bpの拡大に

とどまった。

 欧州中央銀行(ECB)がイタリアとスペインの国債買い入れを継続するなか、イタリ

ア国債10年物利回りは8bp低下し5.113%。スペイン国債10年

利回りも5bp低下の5.04%となった。

 またトレーダーによると、小規模ではあるものの、長期保有を前提とする投資家が両国

債に買いを入れているという。

 イタリアがこの日実施した65億ユーロの1年物国債入札では、利回りが急低下し、応

札倍率は今年最高となった。月末に実施される長期ゾーンの国債の入札が注目されている。 

 

                           [東京 11日 ロイター]

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