1348GMT 9日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
10日終値 前営業日終値
株 FT100 5007.16(‐157.76) 5164.92
クセトラDAX 5613.42(‐303.66) 5917.08
金 現物午後値決め 1772.00 1736.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 98.695 (+0.065) 0.402(0.471)
独連邦債2年物 0.603(0.751)
独連邦債10年物(9月限) 134.25 (+1.84) 2.187(2.338)
独連邦債30年物 3.030(3.117)
------------------------------------------------------------------------------
<為替> ユーロが対ドルで急落。前週の米国債格下げに続き、フランスが格下げの対
象になるのではないかとの憶測が広がっている。
電子取引EBSによると、ユーロ/ドル
取引されている。一時1.42080ドルまで値下りした。
ユーロは対円
<株式> ロンドン株式市場は急反落して引けた。フランス国債が格下げされるのでは
ないかとの憶測や仏銀行の業績見通しへの警戒感が高まり、銀行株が大きく値下がりした。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は終値としては2010年7月6日以来の安値とな
った。
同指数は8日までの7営業日で約14%下落した後、9日は1.9%上昇していた。
銀行株<.FTNMX8350>は2009年5月以来の大きな下げ幅を記録した。バークレイズ
上げたことなどが好感され、一時値上がりしたものの、その後、下げに転じた。
フランス国債格下げ懸念から投資家のリスク選好が後退し、銅先物
ことで、鉱山株<.FTNMX1770>が圧迫された。カザキミス
一方、金価格
欧州株式市場は急反落して取引を終えた。仏銀行の信頼性に対する警戒感からソシエテ
・ジェネラル
ランスの格下げをめぐる憶測も相場を圧迫した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は37.61ポイント(3.97%)
安の910.29。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は140.47ポイント(6.12%)
安の2153.77。
ソシエテ・ジェネラルは1日の値動きとしては20年超ぶりの大幅な下げを記録し、
14.7%安で取引を終えた。仏銀ではこのほかクレディ・アグリコル
11.8%、BNPパリバ
STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は6.7%低下し、1日の値動きでは200
9年3月以来の大幅な下げとなった。
市場関係者は「相場は神経質な値動きで、投資家はフランスに注目している」とし、
「向こう数カ月の間に格下げが行われる可能性はある。もしユーロ圏の債務問題が悪化す
ればなおさらだ」と述べた。
仏銀行のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)が急速に拡大するなか、仏CA
C40種平均指数<.FCHI>は5.5%低下した。
インベステックによると、もし現在の基調が最低でも夏場中継続するのであればディフ
ェンシブ銘柄が魅力的とし、個別銘柄としては、上半期の業績が予想を上回った英蘭系日
用品大手ユニリーバ
タバコ
<ユーロ圏債券> 独連邦債先物が急上昇し、1日としては15年ぶりの大幅な上昇を
記録した。フランス格下げや仏銀行をめぐるうわさは、ユーロ圏危機打開に対する投資家
の疑念を浮き彫りにした。
前日に続く株価急落を受け、リスク回避の動きが強まるなか、安全資産としての独連邦
債の投資妙味が高まった。
フランス格下げや、仏ソシエテ・ジェネラル
き金となり、相場は激しい値動きとなった。
クレディ・アグリコルの金利ストラテジスト、オーランド・グリーン氏は「悲観的なニ
ュースやうわさに、市場は極端に神経質になっており、ささいなことでも相場は動いてい
る。ファンダメンタルズ主導による動きでははなく、センチメント主導によるものだ」と
述べた。
独連邦債10年物
%。
独連邦債先物
けた。フランスをめぐるうわさが否定された後も、一段高となった。
フランスに関するうわさが市場を揺るがす前、独連邦債は米債の上昇に追随し、すでに
堅調となっていた。米連邦準備理事会(FRB)が9日、少なくとも2年間低金利を維持
すると表明したことを受け、米債は上昇している。
そうしたなか、フランス国債10年物
%。同2年債利回りは17bp低下の0.93%となった。
10年物のフランス国債・独連邦債の利回り格差は89bpと、わずか1bpの拡大に
とどまった。
欧州中央銀行(ECB)がイタリアとスペインの国債買い入れを継続するなか、イタリ
ア国債10年物
物
またトレーダーによると、小規模ではあるものの、長期保有を前提とする投資家が両国
債に買いを入れているという。
イタリアがこの日実施した65億ユーロの1年物国債入札では、利回りが急低下し、応
札倍率は今年最高となった。月末に実施される長期ゾーンの国債の入札が注目されている。
[東京 11日 ロイター]