1350GMT 10日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
11日終値 前営業日終値
株 FT100 5162.83(+155.67) 5007.16
クセトラDAX 5797.66(+184.24) 5613.42
金 現物午後値決め 1760.00 1772.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 98.635 (‐0.060) 0.603(0.402)
独連邦債2年物 0.650(0.603)
独連邦債10年物(9月限) 133.02 (‐1.08) 2.323(2.187)
独連邦債30年物 3.149(3.030)
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<為替> ドルとユーロが対スイスフランで5%超上昇している。
スイス国立銀行(中央銀行、SNB)のジョルダン副総裁が為替介入に踏み切ることな
く金融政策のさらなる緩和が可能との考えを示したほか、スイスフラン高の抑制のため、
スイスフランをユーロにペッグさせる可能性を示唆したことが背景。
ユーロ/スイスフランは、5.7%高の1.0889スイスフランで取引されている。
9日には1.0075スイスフランの過去最安値をつけていた。
ドル/スイスフランは5.6%高の0.7671スイスフラン。
<株式> ロンドン株式市場は急反発して引けた。荒い値動きとなる中、銀行株や鉱山
株が上昇を主導した。
不安定な相場の中心は銀行株<.FTNMX8350>。世界規模の債務問題と経済成長に対する懸
念から、銀行セクターは値動きの激しい展開となっている。
バークレイズ
げを相殺した。HSBC
2.6%それぞれ値上がりした。
鉱山株<.FTNMX1770>も好調で、金属の価格上昇を受けアントファガスタ
6.5%高となった。
一方で金価格
シズ
欧州株式市場は不安定な値動きの中、急反発して取引を終えた。米新規失業保険申請件
数が前週から減少し、予想を上回る改善を示したことに加え、銀行株が一時の値下がりか
ら上昇に転じたことが株高を支援した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は24.55ポイント(2.70%)
高の934.84。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は61.68ポイント(2.86%)高
の2215.45。
STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は3.9%と好調だった。
前日に15%急落したソシエテ・ジェネラル
かの仏銀株も値上がりし、BNPパリバ
ブリューウィン・ドルフィン証券の首席ストラテジスト、マイク・レンホフ氏は、市場
は売られ過ぎのため、買い戻しの動きが出たが、この局面が続くかどうかは分からないと
指摘。「これまで銀行株の値下がりが最もきつかったため、ここにきて反発の先駆けとな
っている」との見方を示した。
FTSEユーロファースト300種指数は一時、値下がりしていたが、米新規失業保険
申請件数が4カ月ぶりの水準に減少したことを受けて経済の先行きに対する期待感が高ま
り、値上がりに転じた。
マイク・レンホフ氏は「最も注目すべき点は、米国の新規失業保険申請件数が予想を上
回ったことで、労働市場改善の持続が裏付けられたことだ」と述べた。
サルコジ仏大統領とメルケル独首相が来週16日にパリで会談を行い、ユーロ圏のガバ
ナンス強化や国際問題について協議すると伝えられたことも株価上昇の追い風となった。
その一方で、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチが欧州の銀行セクターを「オーバ
ーウエート」から「ニュートラル」に引き下げたことから、市場関係者の中には先行きに
関して悲観的な見方をする向きもある。
<ユーロ圏債券> 独仏首脳会談が16日に行われると伝わったことでユーロ圏債務危
機への長期的な解決策への期待が膨らみ、値動きの荒い展開のなか独連邦債が下落して終
了した。ただ市場心理がぜい弱な状態が続いているため、独連邦債は再び上昇するとの見
方も出ている。
一方、欧州中央銀行(ECB)がこの日まで4日連続でスペインとイタリアの国債の買
い入れを実施したとみられることから、両国債の利回りはこの日も低下した。
独連邦債先物
銀行株を中心に値動きが荒い展開となったことを反映し、リスク選好度が変動。独連邦債
先物のこの日の安値と高値との差は166ティックに達した。ただサルコジ仏大統領とメ
ルケル独首相が16日にパリで会談を行うことが伝わり、株価が回復。これを受け独連邦
債は下落した。
来週の独仏首脳会談についてロンドンのトレーダーは「首脳会談で何が出てくるかが問
題だ。ドイツがユーロ共同債に反対しているのは周知の事実だ。ただ、現物の手当てがな
い空売り(の禁止)に関するものが出てきた場合、一時的であれ市場の鎮静化に効果があ
るとみている」と述べた。
アナリストの間では、今回の独仏首脳会談で、停滞している欧州金融安定ファシリティ
ー(EFSF)の機能拡充に向けた動きに弾みがつくとの期待も出ている。
フランス国債10年物
低水準でこの日の取引を終えた。
また、スペイン国債10年物
10年物
Bが両国債利回りの5%までの低下を目指しているとの見方が出ているが、こうした見方を
裏付ける動きを示した。
市場関係者は、ECBはこの日もイタリアとスペインの国債を買い入れたとみられるも
のの規模は週初から大幅に縮小したとしている。このため大きな影響はなかったものの、
スペイン国債利回りは2月以来初めて5%を下回った。
ただアナリストの間では、市場の沈静化に向けECBは一段の努力が必要との指摘が出
ている。ウエストLBの債券ストラテジスト、ジョン・デービーズ氏は「買い手がいると
は言え、イタリアとスペインの信用の質は安心できる状態にはなっていない」と述べた。
[東京 12日 ロイター]