💎 すべての市場で隠れている割安株をお示しします始めましょう

欧州市場サマリー(11日)

発行済 2011-08-12 04:12

             1350GMT     10日終盤

ユーロ/ドル    1.4197 1.4172

ドル/円    76.730 76.900

ユーロ/円 108.95 109.01

            11日終値    前営業日終値

株 FT100 5162.83(+155.67) 5007.16

  クセトラDAX    5797.66(+184.24) 5613.42

金 現物午後値決め 1760.00 1772.00

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(9月限)  98.635 (‐0.060)  0.603(0.402)

独連邦債2年物 0.650(0.603)

独連邦債10年物(9月限) 133.02 (‐1.08) 2.323(2.187)

独連邦債30年物   3.149(3.030)

------------------------------------------------------------------------------

 <為替> ドルとユーロが対スイスフランで5%超上昇している。

 スイス国立銀行(中央銀行、SNB)のジョルダン副総裁が為替介入に踏み切ることな

く金融政策のさらなる緩和が可能との考えを示したほか、スイスフラン高の抑制のため、

スイスフランをユーロにペッグさせる可能性を示唆したことが背景。

 ユーロ/スイスフランは、5.7%高の1.0889スイスフランで取引されている。

9日には1.0075スイスフランの過去最安値をつけていた。

 ドル/スイスフランは5.6%高の0.7671スイスフラン。

 <株式> ロンドン株式市場は急反発して引けた。荒い値動きとなる中、銀行株や鉱山

株が上昇を主導した。

 不安定な相場の中心は銀行株<.FTNMX8350>。世界規模の債務問題と経済成長に対する懸

念から、銀行セクターは値動きの激しい展開となっている。

 バークレイズは8.6%高。投資家の安値拾いの買いが入り、前日の大幅な下

げを相殺した。HSBCは3.8%、スタンダード・チャータード

2.6%それぞれ値上がりした。

 鉱山株<.FTNMX1770>も好調で、金属の価格上昇を受けアントファガスタ

6.5%高となった。

 一方で金価格が過去最高値から値下がりしたことから、ランドゴールド・リソー

シズは3.1%安と、FT100指数の構成銘柄で唯一値を下げた。

 欧州株式市場は不安定な値動きの中、急反発して取引を終えた。米新規失業保険申請件

数が前週から減少し、予想を上回る改善を示したことに加え、銀行株が一時の値下がりか

ら上昇に転じたことが株高を支援した。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は24.55ポイント(2.70%)

高の934.84。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は61.68ポイント(2.86%)高

の2215.45。 

 STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は3.9%と好調だった。

 前日に15%急落したソシエテ・ジェネラルは、この日3.7%高。そのほ

かの仏銀株も値上がりし、BNPパリバは0.3%、クレディ・アグリコル

は5.1%それぞれ値上がりした。

 ブリューウィン・ドルフィン証券の首席ストラテジスト、マイク・レンホフ氏は、市場

は売られ過ぎのため、買い戻しの動きが出たが、この局面が続くかどうかは分からないと

指摘。「これまで銀行株の値下がりが最もきつかったため、ここにきて反発の先駆けとな

っている」との見方を示した。

 FTSEユーロファースト300種指数は一時、値下がりしていたが、米新規失業保険

申請件数が4カ月ぶりの水準に減少したことを受けて経済の先行きに対する期待感が高ま

り、値上がりに転じた。

 マイク・レンホフ氏は「最も注目すべき点は、米国の新規失業保険申請件数が予想を上

回ったことで、労働市場改善の持続が裏付けられたことだ」と述べた。

 サルコジ仏大統領とメルケル独首相が来週16日にパリで会談を行い、ユーロ圏のガバ

ナンス強化や国際問題について協議すると伝えられたことも株価上昇の追い風となった。

 その一方で、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチが欧州の銀行セクターを「オーバ

ーウエート」から「ニュートラル」に引き下げたことから、市場関係者の中には先行きに

関して悲観的な見方をする向きもある。

 

 <ユーロ圏債券> 独仏首脳会談が16日に行われると伝わったことでユーロ圏債務危

機への長期的な解決策への期待が膨らみ、値動きの荒い展開のなか独連邦債が下落して終

了した。ただ市場心理がぜい弱な状態が続いているため、独連邦債は再び上昇するとの見

方も出ている。

 一方、欧州中央銀行(ECB)がこの日まで4日連続でスペインとイタリアの国債の買

い入れを実施したとみられることから、両国債の利回りはこの日も低下した。 

 独連邦債先物は80ティック安の133.30で清算。株式市場がフランスの

銀行株を中心に値動きが荒い展開となったことを反映し、リスク選好度が変動。独連邦債

先物のこの日の安値と高値との差は166ティックに達した。ただサルコジ仏大統領とメ

ルケル独首相が16日にパリで会談を行うことが伝わり、株価が回復。これを受け独連邦

債は下落した。

 来週の独仏首脳会談についてロンドンのトレーダーは「首脳会談で何が出てくるかが問

題だ。ドイツがユーロ共同債に反対しているのは周知の事実だ。ただ、現物の手当てがな

い空売り(の禁止)に関するものが出てきた場合、一時的であれ市場の鎮静化に効果があ

るとみている」と述べた。

 アナリストの間では、今回の独仏首脳会談で、停滞している欧州金融安定ファシリティ

ー(EFSF)の機能拡充に向けた動きに弾みがつくとの期待も出ている。 

 フランス国債10年物利回りは3.06%と、2010年11月以来の

低水準でこの日の取引を終えた。

 また、スペイン国債10年物利回りは4.97%まで、イタリア国債

10年物利回りは5.02%までそれぞれ低下。アナリストの間ではEC

Bが両国債利回りの5%までの低下を目指しているとの見方が出ているが、こうした見方を

裏付ける動きを示した。

 市場関係者は、ECBはこの日もイタリアとスペインの国債を買い入れたとみられるも

のの規模は週初から大幅に縮小したとしている。このため大きな影響はなかったものの、

スペイン国債利回りは2月以来初めて5%を下回った。

 ただアナリストの間では、市場の沈静化に向けECBは一段の努力が必要との指摘が出

ている。ウエストLBの債券ストラテジスト、ジョン・デービーズ氏は「買い手がいると

は言え、イタリアとスペインの信用の質は安心できる状態にはなっていない」と述べた。

 

 

                           [東京 12日 ロイター]

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます