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欧州市場サマリー(17日)

発行済 2011-08-18 04:08

             1351GMT     16日終盤

ユーロ/ドル    1.4500 1.4407

ドル/円    76.430 76.790

ユーロ/円 110.82 110.64

            17日終値    前営業日終値

株 FT100 5331.60(‐26.03) 5357.63

  クセトラDAX    5948.94(‐45.96) 5994.90

金 現物午後値決め 1790.00 1782.50

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(9月限)  98.555 (+0.030)  0.431(0.438)

独連邦債2年物 0.668(0.684)

独連邦債10年物(9月限) 134.19 (+1.08) 2.215(2.270)

独連邦債30年物   3.115(3.166)

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 <為替> スイスフランが上昇。

 スイス国立銀行(SNB、中央銀行)は17日、市中銀行が中銀に預け入れる当座預金

の残高目標を引き上げ、フランの高騰を阻止するための対策を強化すると発表した。必要

に応じてさらなるフラン高対策を講じる方針を示したものの、直接の介入には踏み込まな

かったため、大胆な措置を予想していた市場では失望感が広がり、スイスフランが買われ

ている。

 電子取引EBSによると、ユーロ/スイスフランは不安定な取引の中、一

時2%超下落し、1.12248スイスフランをつけた。その後は0.3%安の1.14

210スイスフランで推移している。

 ドル/スイスフランは1%安の0.78890スイスフラン。

 <株式> ロンドン株式市場は反落して引けた。仏独首脳会談はユーロ圏債務危機に対

する投資家の懸念を払拭するには至らず、また会談で提案された金融取引税の導入への警

戒感から金融株が値下がりした。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は5営業日ぶりに反落。一時、心理的節目の5300

を割り込む場面もあった。

 この日の株安を主導したのは銀行株<.FTNMX8350>。バークレイズは4.2%安

と大幅に値を下げた。

 ドル安を背景にしたアジア地域からの需要高まりを受け、銅先物が上昇。これ

に追随して鉱山株<.FTNMX1770>が値上がりし相場を下支えした。

 上半期の決算が好調だったユーラシアン・ナチュラル・リソーシズは3.7%

高。

 ユーロ圏経済の先行き不透明感から金価格も値上がりし、フレスニロ

配当落ちにもかかわらず5.6%と大幅な伸びとなった。

 欧州株式市場は反発して取引を終えた。序盤は独仏首脳会談の成果に対する失望感から

売りが先行していたが、米企業の好調な決算や株式の値ごろ感に投資家の関心がシフトし、

FTSEユーロファースト300種指数は終値として約2週間ぶりの高値となった。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は2.71ポイント(0.28%)高

の971.87で取引を終え、8月5日ぶりの高値となった。一時は独仏首脳会談の成果

への失望感から955.94まで値下がりした。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は7.45ポイント(0.32%)高の

2331.12。

 バークレイズ・ウェルスの株式ストラテジスト、ヘンク・ポッツ氏は「いまだに不安定

な相場展開が続いているが、バリュエーションやバランスシートの健全さ、企業の潤沢な

キャッシュなどを踏まえると悪い面ばかりではない」と話す。 

 この2週間値下がりしていた医薬品メーカーが買われ、STOXX欧州600医薬品株

指数<.SXDP>は1.1%上昇。月初来では7%超下落している。仏医薬品大手サノフィ・

アベンティスは2.8%高。

 鉱山株も好調。ドル安やアジアからの需要の高まりで金属価格が上昇したことを受け、

同セクターは0.9%値上がりした。

 一方、独仏首脳会談で金融取引税導入案が打ち出されたことを受けて取引所銘柄が売ら

れ、ドイツ取引所が5%、ロンドン証券取引所が2.8%、それぞれ

下落した。

 STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は1.1%安。

 

 <ユーロ圏債券> 独連邦債価格が上昇。前日の独仏首脳会談での提案が欧州債務問題

の懸念払しょくに十分でないとの見方が広がった。こうしたなか、独2年債入札を受けて

短期債の動きが比較的鈍った。

 サルコジ仏大統領とメルケル独首相は前日の首脳会談で、財政赤字の上限設定や年2回

の首脳会議開催などを含むユーロ圏の統合に向けた広範な対策で合意した。ただユーロ圏

共同債については、長期的な選択肢となり得るとの考えを示すにとどめた。

 ノルデア銀の首席アナリスト、ニルス・フロム氏は「(ユーロ圏共同債の発行計画につ

いて)実際に発表があるとは誰も想定していなかったものの、もっと突っ込んだ話し合い

があってもよかった」と指摘。欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の規模拡大につ

いても、少なくとも選択肢を残すことはできたはずだと述べた。

 その上で「市場は引き続き神経質になっており、ユーロ圏経済の今後の減速を示す兆候

が市場の不安を高めている。目先一段の相場変動が見込まれ、それは独連邦債の下支えと

なるだろう」と語った。

 この日行われた独連邦2年債入札は、平均利回りが0.73%と、前回7月入札時の

1.55%から半分近くに低下、2010年10月以来の低水準となった。

 独連邦債2年物利回りは5ベーシスポイント(bp)低下の0.70%、

5年債利回りは約9bp低下の2.24%、10年債利回り

は約9bp低下の3.13%。

 独連邦債先物FGBLc1>は81ティック高の133.92。一時134.01の高値をつ

けた。

 

 

                           [東京 18日 ロイター]

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