1401GMT 23日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
24日終値 前営業日終値
株 FT100 5205.85(+76.43) 5129.42
クセトラDAX 5681.08(+148.70) 5532.38
金 現物午後値決め 1770.00 1876.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 98.485 (‐0.025) 0.437(0.604)
独連邦債2年物 0.745(0.666)
独連邦債10年物(9月限) 134.40 (‐0.88) 2.197(2.120)
独連邦債30年物 3.058(2.966)
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<為替> ドルが対円で下落し、過去最安値付近で推移している。日本政府が円高対応
として1000億ドル規模の緊急基金を創設すると発表したが、市場の反応は鈍く介入に
対する警戒感が根強い。
また格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが日本国債を格下げしたが、
世界の経済成長に対する懸念で安全資産への逃避買いが進んでいることから、円高基調は
変わっていない。
ドル/円
<株式> ロンドン株式市場は続伸して引けた。米連邦準備理事会(FRB)のバーナ
ンキ議長が26日の講演で景気支援策を打ち出すのではないかとの期待から、鉱山株や石
油株を中心に上昇した。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は終値としては17日以来の高値をつけた。
米経済に対する追加刺激策が取られれば需要が増加するとの期待から銅価格が上昇。追
随して鉱山株<.FTNMX1770>が値上がりした。
BHPビリトン
感され2.3%高。
エネルギー株<.FTNMX0530>は原油先物
による目標株価の引き下げにもかかわらず、英蘭系エネルギー大手ロイヤル・ダッチ・シ
ェル
タロー・オイル
たことに加え、9月にはウガンダでの石油開発プロジェクトに向け始動すると発表したこ
とから買いが入った。
一方で値下がりしたのは自動車保険のアドミラル・グループ
予想を下回り11.9%安となった。
欧州株式市場は、続伸して取引を終了した。7月の米耐久財新規受注が予想を大きく上
回ったことに加え、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が26日の講演で追加景
気支援策を打ち出すとの期待が高まった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は12.92ポイント(1.40%)
高の936.79と3日続伸し17日以来の高値で取引を終えた。ただ、世界経済の回復
懸念で月間では13.4%、年初来では16.5%下落している。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>も38.72ポイント(1.76%)高
の2238.70と3日続伸となった。
これまで5週間値下がりしていた自動車株の値上がりが目立った。値ごろ感と、世界規
模で自動車需要が高まるとの期待で買いが入った。STOXX欧州600自動車株指数
<.SXAP>は4.7%上昇。ドイツの高級車大手BMW
ーゲン(VW)
ベッドラム・アセット・マネジメントのファンドマネージャー、リチャード・グリーン
ウッド氏は「市場はジャクソンホールでの(バーナンキ議長の)講演に対する期待感から
値上がりした。議長が再び秘策を披露してくれるのではないと誰もが期待している」と述
べた。
ただ、議長に残された策はあまりないとし、株高は経済指標と市場心理が改善しなけれ
ば持続しないとの見解を示した。
<ユーロ圏債券> 独連邦債先物が急落した。米連邦準備理事会(FRB)による追加
景気刺激策への期待が出ていることに加え、この日に発表された米経済指標が堅調だった
ことで、リスク資産への買いが膨らんだ。
独連邦債先物9月限
た高値から下落し続けてはいるものの、依然として過去最高値近辺で推移している。
市場関係者は、米ワイオミング州ジャクソンホールで行われる経済シンポジウムで、
26日に講演を行うバーナンキ米FRB議長が追加的な量的緩和策について言及するので
はないかとの期待から欧州株価が上昇したと指摘。こうした動きのなか、独連邦債先物が
下落したとしている。
この日は、7月の米耐久財新規受注が予想を上回る増加を示したことも、利回りが低水
準にある国債を売る動きにつながった。
ロイズTSBのストラテジスト、エリック・ワンド氏は「株式市場関係者はバーナンキ
議長が何らかの発表を行うのではないかとの期待を持ち続けている」と指摘。
ただ、債券市場では米FRBの追加緩和策に対する懐疑感が払しょくしきれていないう
え、株式市場で失望の売りが出る可能性があることから、この日の独連邦債先物の下落が
弱気トレンドの始まりであるとの見方は出ていない。
前出のワンド氏は、向こう数日間はFRBの追加緩和策に対する期待から買いがリスク
資産に向かう理由はあるとしながらも「長期的に見ると、欧州諸国は大きな問題をいくつ
か抱えているため、1つでも大きなニュースが発生しただけで、状況の反転はあり得る」
と述べた。
欧州が抱える問題の1つに、ユーロ圏が行うギリシャ支援に関して、フィンランドが融
資への担保をギリシャから受け取ることで合意したことが挙げられる。RBCキャピタル・
マーケッツのストラテジスト、リン・グラハム・テイラー氏は「この問題は、夏休み期
間ということもあり現時点では市場であまり材料視されていないが、次なる台風の目とし
て浮上してくる可能性がある」と述べた。
[東京 25日 ロイター]