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欧州市場サマリー(31日)

発行済 2011-09-01 04:12

             1418GMT    30日終盤

ユーロ/ドル    1.4404 1.4445

ドル/円    76.780 76.680

ユーロ/円 110.61 110.79

            31日終値    前営業日終値

株 FT100 5394.53(+125.87) 5268.66

  クセトラDAX    5784.85(+140.93) 5643.92

金 現物午後値決め 1813.50 1825.00

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(9月限)  98.475 (‐0.005)  0.435(0.433)

独連邦債2年物 0.730(0.665)

独連邦債10年物(9月限) 134.48 (‐0.80) 2.245(2.152)

独連邦債30年物   3.089(3.010)

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 <為替> スイスフランが対ユーロ、対ドルで値上がりしている。スイス国立銀行(中

央銀行、SNB)が新たなスイスフラン上昇抑制策を打ち出さないことに加え、ユーロ圏

の債務懸念が背景。

 ユーロ/スイスフランは1.9%安の1.1620スイスフランで、ドル/

スイスフランは1.9%安の0.8048スイスフランで推移している。

 一方、ドル/円は0.1%高の76.74円で取引されている。

 

 <株式> ロンドン株式市場は大幅に続伸して引けた。国内外のさえない経済指標を受

け追加景気刺激策に対する期待感が広がり上昇した。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>の8月の下落率は7.2%と、1カ月の下落率とし

ては2009年2月以来最大となった。 

 スイスの商品取引大手グレンコア・インターナショナルは5.5%、エクスト

ラータは5.2%それぞれ大きく上伸した。

 建材販売大手ウルズリーは薄商いのなか、イグザーヌBNPパリバが同社の投

資判断を引き上げたことが好感され5%値上がりした。 

 一方、欧州の不動産投資信託ブリティッシュ・ランドは0.9%安。モルガン

・スタンレーが欧州の不動産セクターへの懸念から、同社の投資判断を引き下げたことが

背景。

 シュローダーは、シティグループが同社の投資判断を「バイ」から「ホールド」

に引き下げたことが嫌気され値下がりした。

 

 欧州株式市場は大幅高で取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)による景気刺激策

への期待が高まり株価が上昇した。

 イーゴン・アセット・マネジメントの投資戦略部門を統括するビル・ダニング氏は「い

かなる追加の景気刺激策でも相場の上昇を支援するだろう」と述べた。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は27.07ポイント(2.88%)

高の967.09。一方、月間ベースでは10.6%下落し、下落率としては2008年

10月以来で最大となった。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は62.94ポイント(2.81%)高

の2302.08。

 鉱山株の値上がりが目立ち、STOXX欧州600資源株指数<.SXPP>は4.1%高。

同指標は7月以降、経済成長の鈍化懸念から19.5%値下がりした。

 このところの株安を受け、自社株の買い戻しを発表した仏複合ブイグ

15.8%と大きく上伸した。

 スミス&ネフューは合併・買収(M&A)観測を手がかりに4.9%値上がりし

た。

 

 <ユーロ圏債券> 独連邦債が下落。株高や米追加金融緩和への期待感に加え、一部の

米経済指標を受けて懸念が和らいだことを背景に、安全資産に利食い売りが出た。

 この日発表された米経済指標はまちまちの内容となったが、市場では好材料のほうが重

視され、米経済は減速しているものの、リセッション(景気後退)は回避できるとの見方

が広がった。

 ウエストLBのフィクストインカムアナリスト、ジョン・デイビーズ氏は、ドイツ内閣

が欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の権限強化を承認したことも投資家のリスク

選好を強めたと指摘した。ただ、ユーロ圏債務危機が続く中、中期的には米10年債や独

連邦債10年物の利回りが低下するとの見方を示した。 

 31日の取引で独連邦債10年物利回りは6.6ベーシスポイント

(bp)上昇し、2.19%となった。

 独連邦債先物は、欧米の株高を受けて72ティック安の134.56で清算し

た。 

 スペインは明日1日に5年債入札を予定しており、周辺国国債への需要が試される。イ

タリアが30日に実施した国債入札は、欧州中央銀行(ECB)による最近の買い入れに

もかかわらず、需要が比較的軟調だった。

 市場筋によると、ECBは31日も市場で債券を買い入れているもよう。

 10年物スペイン国債の利回りは1.2bp上昇の5.06%、同イタ

リア国債の利回りは1.4ベーシスポイント(bp)上昇の5.14%。 

 米連邦準備理事会(FRB)が30日に公表した8月9日の連邦公開市場委員会(FO

MC)議事録では、FRBが景気下支えに向け、異例の措置も含む一連の選択肢を検討し

たことが明らかになった。

 これを受け、アナリストの間では、FRBが量的緩和第3弾に乗り出す可能性を見極め

ようと、経済指標に注目が集まっている。

 RIAキャピタル・マーケッツの金利ストラテジスト、ニック・スタメンコビッチ氏は

「今週のデータ、特に米国の指標は極めて重要だ」とし、「非常に弱い統計がさらに出て

くれば、景気後退への懸念が深まり、独連邦債利回りは最近の低水準を試す展開となる可

能性がある」と述べた。

 

                           [東京 1日 ロイター]

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