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欧州市場サマリー(13日)

発行済 2011-09-14 04:24

             1425GMT     12日終盤

ユーロ/ドル    1.3704     1.3672

ドル/円    76.870     77.200

ユーロ/円 105.32     105.57

            13日終値    前営業日終値

株 FT100 5174.25(+44.63) 5129.62

  クセトラDAX    5166.36(+94.03) 5072.33

金 現物午後値決め 1820.00       1834.00

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  98.780 (‐0.100)  0.314(0.276)

独連邦債2年物 0.512(0.432)

独連邦債10年物(12月限) 137.50 (‐0.74) 1.794(1.742)

独連邦債30年物   2.717(2.675)

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 <為替> ユーロが対円で値下がりしている。

 イタリアの国債入札で資金調達コストが大幅に上昇したことに加え、ギリシャに対する

新たな対応策をめぐり情報が錯綜(さくそう)しており、ユーロを圧迫している。

 電子取引EBSによると、ユーロ/円は一時、104.410円まで下落。

その後は値を戻し、0.3%安の105.290円で推移している。

 一方、ドル/円は0.5%安の76.850円で取引されている。

 

 <株式> ロンドン株式市場は反発。このところ値下がりしていた銀行株に買いが入っ

た。ただギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥るのではないかとの懸念に加え、イタ

リア国債の利回りが急上昇していることから、今後の株価上昇は限定的との見方も出てい

る。

 不安定な相場展開のなか、これまで3営業日続落していた銀行株<.FTNMX8350>は値上が

りして引けた。

 ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は5.3%、バークレイ

はは4.7%、ロイズ・バンキング・グループは4.2%それぞれ上

伸した。

 一方、値下がりがきつかったのはケアン・エナジーで8.2%安。グリーンラ

ンド沖の油田探査が不調だったと発表したことが嫌気された。

 

 欧州株式市場は反発して引けた。午前の取引では2年ぶりの安値まで売られる場面もあ

ったが、銀行株主導で切り返した。しかし、イタリアの資金調達コスト上昇とギリシャの

デフォルト(債務不履行)懸念を受けて、上値は重かった。

 銀行株がテクニカルな反発を見せた。ソシエテ・ジェネラルは15%、ドイ

ツ銀行は8.2%値上がりした。STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は

これまでの7カ月間に及ぶ下落局面で50%近く下落している。

 この日は終日不安定な取引となった。

 序盤は、イタリアが中国にイタリア国債の「大規模な」購入を要請したとの英紙フィナ

ンシャル・タイムズ(FT)の報道を好感し上昇。イタリア政府筋は報道内容を否定して

いる。

 その後イタリア国債入札で利回りが大幅上昇したことに加え、資金調達環境の悪化観測

から仏銀株が急落したことを受けて、ギリシャ債務危機の波及懸念が高まり、マイナス圏

に沈んだ。

 14日にギリシャ、ドイツ、フランスの首脳が電話会談を行うとの関係筋の話が伝わる

と、ギリシャへのさらなる政治的支援に対する期待感から株価は再び上昇した。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は9.45ポイント(1.06%)高

の900.43。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は41.63ポイント(2.09%)高

の2036.64。

 年初来、FTSEユーロファースト300種指数は20%、英FT100種総合株価指

数<.FTSE>は12%、独DAX指数<.GDAXI>は25%、仏CAC40種指数<.FCHI>は24

%それぞれ下落している。

 

 <ユーロ圏債券> イタリア国債利回りが上昇した。イタリア政府の国債入札は、欧州

中央銀行(ECB)の支援なしでも同国が持続可能なコストで国債を発行できることを示

すには至らなかった。

 ECBが国債入札の前後にイタリア国債買い入れたとみられるが、イタリア国債10年

利回りは前日比9ベーシスポイント(bp)上昇の5.67%で推移。

市場関係者の間では、ECBが買い入れを拡大させない限り、同利回りは再び6%に向け

て上昇すると見方が出ている。 

 市場ではギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥るとの見通しが織り込まれつつあり、

また、フランスの銀行の周辺国に対するエクスポージャーの高さに注目が集まっている。

こうしたなかイタリア国債利回りが上昇したことで、ユーロ圏債務危機に対する懸念が

一段と高まった。 

 独連邦債先物は、イタリア国債入札結果の公表前に138.91と過去最高を

更新した。

 その後、サルコジ仏大統領とメルケル独首相が13日中にギリシャに関する声明を発表

するとのうわさが広まったことで下げに転じた。仏大統領府はこのうわさを否定したもの

の、独連邦債先物は一時137.55まで低下し、終盤の取引では39ティック安の

137.85で推移した。 

 イタリア政府はこの日の5年債を含む国債入札で総額64億8500万ユーロを調達し

た。ただ、5年債の平均落札利回りは5.60%と前回の4.93%から大幅に上昇、ユ

ーロ導入後の最高水準となった。

 この日は5年物のイタリア国債と独連邦債との利回り格差が過去最大水準に拡大。10

年物の利回り格差は一時400bpを上回った。8月のECBによるイタリア国債買い入

れ開始以来の縮小分が消し飛んだ計算になる。 

 今月に入りイタリアでは短期債利回りが長期債利回りよりも大きく上昇しているため長

短利回り格差は縮小傾向にあり、2年債と10年債の利回り格差は約70bp縮小した。

 債務をめぐる状況が悪化するなか、ギリシャ、アイルランド、ポルトガルでも、利回り

の水準は短期債が長期債を上回っている。

 

                           [東京 14日 ロイター]

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