1330GMT 20日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
21日終値 前営業日終値
株 FT100 5723.43(‐60.26) 5783.69
クセトラDAX 6230.38(‐33.85) 6264.23
金 現物午後値決め 1143.00 1144.75
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 99.295 (+0.000) 0.267(0.279)
独連邦債2年物 0.890(0.919)
独連邦債10年物(6月限) 123.77 (+0.27) 3.081(3.106)
独連邦債30年物 3.847(3.853)
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<為替> ユーロが広範な通貨に対して下落。ギリシャ国債と独連邦債との利回り格差
が12年ぶりの水準に拡大したことを受け、ギリシャの財政危機解決に向けた不透明感が
増大。ユーロの下落要因となった。
<株式> ロンドン株式市場は反落。ギリシャ財政危機をめぐる懸念から銀行株が売ら
れた。商品価格の下落を受け、鉱山・石油株などにも売りが出た。
コメルツバンクのエコノミスト、ピーター・ディクソン氏は「株式市場における市場心
理は依然として不安定だ」とし、目新しい材料がないため市場の動意が薄いと指摘。「向
こう数週間はこのような状態が続く」と予想した。
鉱山株は金属価格が下落したことで売られた。BHPビリトン
量が減少したと発表したことも響いた。BHPビリトンは2.8%下落。ベダンタ・リソ
ーシズ
安。
前日大きく上げたエネルギー関連株も、この日は原油価格
らされた。BGグループ
0.8─2.6%安で引けた。
ギリシャ財政問題への懸念から銀行株も下げた。バークレイズ
(RBS)
個別銘柄では、衛星放送のBスカイB
を「買い」から「ホールド」に引き下げたことが響いた。
配当落ちのカザキミス
この日上昇したセクターは食品小売のみ。ゴールドマン・サックスが欧州の同セクター
の投資判断を「コーシャス」から「ニュートラル」に引き上げたことで買いが入った。ス
ーパーマーケットのモリソン
%高で終了した。
欧州株式市場は反落。ギリシャが支援計画の詳細を詰めるため欧州連合(EU)・
国際通貨基金(IMF)との協議を始めるなか、同国の資金調達方法をめぐる懸念が高ま
り銀行株に売りが出た。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は7.36ポイント(0.67%)安
の1096.10。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は36.27ポイント(1.22%)安
の2947.64。
前日上昇していた銀行株が一転下げを主導。HSBC
シャ銀行株指数<.FTATBNK>は3%近く値を下げた。
ラング・アンド・シュワルツ(フランクフルト)のストラテジスト、 ジュゼッペグイ
ド・アマト氏は「(軟調だった)株式市場の問題はソブリンリスクに対する懸念とそれを
取り巻く政治的議論だ。先行き不透明感が払しょくしきれていない」とし、「米企業決算
が好調だが、投資家は依然様子見姿勢をとっている」と述べた。
米アップル
通信機器大手エリクソン
1.6%値を上げた。
決算絡みでは、フォルクスワーゲン(VW)
の営業利益が約3倍増となった。
<ユーロ圏債券> 10年物のギリシャ国債利回りが8%を超え、独連邦債との利回り
格差が12年ぶり高水準を更新した。ギリシャの債務問題をめぐる取り組みに対し、市場
にいら立ちが広がっている。
ギリシャは21日、欧州連合(EU)および国際通貨基金(IMF)との協議を開始し
たものの、具体的な内容は5月中旬までは発表されない見通し。ギリシャのパパコンスタ
ンティヌ財務相は、5月15日までに共同文書で合意する予定と述べた。
10年物のギリシャ国債利回りは8.4%に上昇。年初から250ベーシスポイント
(bp)超上昇している。独連邦債との利回り格差は一時532bpに拡大した。
CMAデータビジョンによると、ギリシャの5年物CDSスプレッドは一時、過去最高
の490bpをつけた。CDSスプレッド1bpは、債務1000万ユーロに対する保証
料1000ユーロに相当する。
ポルトガル国債も売り優勢。10年物利回りは
と2カ月ぶり高水準をつけた。 独連邦債との利回り格差は180bp付近と、約1年ぶ
りの水準に拡大した。
スレッドニードルのファンドマネジャーは顧客向けノートで「仮に状況が制御不能とな
り、ギリシャのデフォルト(債務不履行)が起こり得るような場合、市場は次のターゲッ
ト探し始め、周辺国国債は独連邦債に対し大幅にアンダーパフォームすると予想する」と
述べた。
ポルトガルの5年物CDSスプレッドは233.3bpに上昇し、過去最高の
244.7bpに迫った。
ユーロ圏周辺国の債務問題に対する懸念を受け、比較的安全とされる独連邦債が支援さ
れた。
独連邦債先物6月限
上昇した。
独連邦債2年物
一方、同30年物
27億5200万ユーロと発行予定額の30億ユーロに届かず需要の弱さが示された。
[東京 22日 ロイター]