*この記事は24日に配信しました。
1534GMT 22日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
23日終値 前営業日終値
株 FT100 5723.65(+58.32) 5665.33
クセトラDAX 6259.53(+90.81) 6168.72
金 現物午後値決め 1139.50 1133.75
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 99.260 (‐0.015) 0.249(0.253)
独連邦債2年物 0.925(0.894)
独連邦債10年物(6月限) 123.99 (‐0.02) 3.063(3.060)
独連邦債30年物 3.801(3.801)
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<為替> ユーロが対ドルで1年ぶり安値から上昇した。ドイツのショイブレ財務相が
ギリシャ支援に貢献する準備があると発言し、ギリシャの債務をめぐる当面の状況が早期
に解決されるとの見方を支えた。
ただ、支援メカニズムの発動が長期的な財政赤字削減問題の解決にはつながらないとの
見方から上値は限られた。
<株式> ロンドン株式市場は3日ぶりに反発。ギリシャが支援制度の発動を要請した
ことや、この日発表された3月の米新築住宅販売が急増したことを好感した。
第1・四半期の英国内総生産(GDP)成長率は前期比プラス0.2%と予想を下回っ
たが、相場への影響は限定的だった。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は週間では0.4%安、年初からは5.7%高。
ミント証券の投資調査部長ジェフ・ウィルキンソン氏は「相場の勢いが全般的に見られ
る。前週ほど買われ過ぎの状態ではない」と指摘。「市場は引き続き好材料に反応する一
方、悪材料には反応していない。投資家の買い控えを示すような兆候はみられていない」
と述べた。
企業の力強い決算内容も買いにつながっているという。
金融株ではHSBC
ットランド(RBS)
3.6%高。RBSはバークレイズの前向きなコメントも支援材料となった。
ギリシャはこの日、欧州政府および国際通貨基金(IMF)に対し、支援制度の発動を
要請した。エコノミストの間では、2011・12年も引き続き支援が必要になる公算が
大きいとみられているほか、ギリシャは対外債務の再編を迫られることになるとの声も聞
かれた。
BNPパリバ・フォルティス・グローバル・マーケッツ(ブリュッセル)の調査部長フ
ィリップ・ジゼル氏は「短期的に問題が解決しても、見通しは依然不透明。今後について
も議会の承認が必要となるほか、ドイツがどう反応するかも不明だ」と述べた。
鉱山株ではリオ・ティント
3月の米新築住宅販売は前月比26.9%増と、1963年4月以来の大幅な増加とな
った。
欧州株式市場は、銀行株が上げを主導し主要株価指数が反発した。ギリシャが緊急支援
メカニズムの発動を要請したほか、3月の米新築1戸建て住宅販売が強い内容となったこ
とを受けて市場心理が改善した。
スウェーデンのトラック大手ボルボ
四半期決算が予想以上の増益となった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は8.36ポイント(0.77%)
高の1092.24。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は20.52ポイント(0.71%)高
の2918.11。
銀行株が上昇。ギリシャのパパンドレウ首相が23日、欧州連合(EU)と国際通貨基
金(IMF)に支援策発動を要請したと発表したことを受け、ギリシャの債務問題への懸
念が一部後退した。
バークレイズ
GFTグローバルの市場ストラテジスト、デビッド・ モリソン氏は「ギリシャをめぐ
り若干確実性が増したが、実際のところ450億(ユーロの支援)は問題解決に十分では
ない」と述べた。
ギリシャ銀行株指数<.FTATBNK>は0.1%上昇した。
融資の方法や支援プロセスが遅れる可能性について引き続き疑問が残っている。ギリシ
ャのパパコンスタンティヌ財務相は、EUとIMFによる対ギリシャ支援メカニズムにつ
いて、支援の第一弾が5月19日までに実施されるとの見通しを示した。
個別銘柄ではスウェーデンの通信機器大手エリクソン
の日発表された第1・四半期決算は予想を下回ったものの、アナリストは今後の好業績を
示す兆候として利ざやの力強い伸びに注目した。
ハイテク株ではキャップジェミニ
<ユーロ圏債券> ギリシャ国債の売りが一服。同国が欧州連合(EU)と国際通貨基
金(IMF)に支援発動を要請したことが背景となった。ただ、支援実施をめぐる市場の
懸念は依然くすぶっている。
ギリシャ国債利回りは、同国のパパンドレウ首相が支援を要請したことを受け、序盤に
一時80ベーシスポイント(bp)程度低下し8.34%となった。これを受けて、同国
債の独連邦債との利回り格差は525bpまで縮小した。
ただ、支援を実施するうえで生じてくる問題を懸念する見方から、利回り格差は590
bpまで再び拡大した。ただ、前日比では19bp程度縮小した。
支援の実施方法や時期が依然明確になっておらず、市場は神経質になっている。
ギリシャ国債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のスプレッドは利回り格
差の動きに追随し、一時584.9bpまで縮小した後620bpまで再び拡大した。
ギリシャ以外の周辺国債の独連邦債との利回り格差は終日、比較的安定して推移したが、
高止まりした状態となっている。
独連邦債先物
ポジティブな影響がみられ、独連邦債をやや圧迫する格好となった。
独連邦債10年物
[東京 24日 ロイター]