1537GMT 3日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
4日終値 前営業日終値
株 FT100 5411.11(‐142.18) 5553.29(4月30日)
クセトラDAX 6006.86(‐160.06) 6166.92
金 現物午後値決め 1185.00 1179.25 (4月30日)
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 99.140 (‐0.055) 0.233(0.242)
独連邦債2年物 0.705(0.830)
独連邦債10年物(6月限) 125.63 (+1.13) 2.964(3.062)
独連邦債30年物 3.636(3.744)
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<為替> ユーロが対ドルで1年ぶり安値をつけいてる。対ギリシャ支援は他のユーロ
圏諸国の債務危機回避にはつながらない可能性があるとの懸念から、安全資産としてのド
ル買いが優勢となった。
<株式> ロンドン株式市場は大幅続落し、主要指数は2カ月ぶり安値で引けた。ユー
ロ圏の債務問題の広がりが懸念され、銀行株を圧迫した。オーストラリア政府の新税導入
発表や中国の引き締めをめぐる観測で鉱山株も売りが優勢となった。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は3月初旬以来の安値で引けた。前日はバンクホリ
デーのため休場だった。
オーストラリア政府は2日、2012年7月から鉱業プロジェクトに40%の新税を課
税すると発表。また、中国人民銀行(中央銀行)が2日、銀行の預金準備率を50ベーシ
スポイント(bp)引き上げると発表したことや、ギリシャの債務問題をめぐる懸念を背
景にドルが対ユーロで上昇したことを受け、金属価格が大幅に下落したことも鉱山株を圧
迫した。
ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ(ENRC)
銀行株では、バークレイズ
プ
7.4%値下がりした。
スタンダード・チャータード
過去最高となったことから、同業他社ほど株価の下げはきつくなかった。
原油安を受けてエネルギー株もさえず。BP
故に関連した費用が懸念されている。
BGグループ
ぞれ値下がりした。
欧州株式市場は大幅下落し、主要株価指数は約2カ月ぶりの安値で終了した。大規
模なギリシャ支援にもかかわらず、ユーロ圏全体が危機に巻き込まれることは避けられな
いとの懸念が高まり、市場心理が悪化した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は、31.38ポイント
(2.95%)安の1033.18となり、3月初旬以来の安値で引けた。年初からは
1.2%の下落となる。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は108.38ポイント(3.85%)
安の2708.12で取引を終えた。
この日の下げを主導したのは銀行株。バークレイズ
エテ・ジェネラル
6.1%下落した。
スペインのバンコ・サンタンデール
ブレウィン・ドルフィンの首席ストラテジスト、マイク・レンホフ氏は「ギリシャとの
(支援)合意は基本的に良いニュースだが、将来的に多大な負担を強いるものだ。さらに
この支援策でギリシャ問題の波及を食い止められるかは不明だ」と述べた。
こうした不安に追い討ちをかけるように、ドイツのブリューデレ経済技術相は、合意さ
れたギリシャ支援はギリシャが向こう3年間に必要とするすべての資金需要を手当するも
のではないと発言、ギリシャ懸念が増大した。
この日はエネルギー関連株も下落。BP
出事故の対策費用への懸念から、3%安で終了した。事故発生以来2週間でBP株は約1
7%下落している。
鉱山関連株も、豪政府による税率40%の「資源超過利潤税」導入の発表を材料に売ら
れた。ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ
リトン
下落して終了した。
こうしたなかディフェンシブ銘柄には買いが入った。ブリティッシュ・アメリカン・タ
バコ
アストラゼネカ
<ユーロ圏債券> ギリシャ支援の効果や同国の長期財政見通しをめぐる懸念が周辺国
債の売りを誘うなか、独連邦債2年物利回りが低下し、過去最低水準をつけた。
債務問題がギリシャから周辺国に広がるとの懸念から、スペインやポルトガルなどの周
辺国債が売られた。
ギリシャ国債2年物は大幅安となり、利回りは400ベーシスポイント(bp)超上昇
し、16%を超えた。
これによりギリシャ国債2・10年物の逆イールド化が進んだ。
質への逃避買いが再び高まったことで、独連邦債2年物
0.706%をつけた。
独連邦債先物6月限
清算値は101ティック高の125.51。
ギリシャが、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)による融資と引き換えに求め
られている歳出削減計画を実施できるかをめぐる懸念が根強い。
10年物のギリシャ国債と独連邦債の利回り格差は715bp。序盤の取引でつけてい
た575bp付近から大きく拡大した。
格付け会社ムーディーズの幹部は、ギリシャ支援が同国の債務危機の終えんを意味する
わけではないとの見方を示した。
また、ドイツのブリューデレ経済技術相は支援額について、同国が向こう3年に必要と
するすべての資金需要を手当てするものではない、と語った。
CMAデータビジョンによると、ギリシャ国債のクレジット・デフォルト・スワップ
(CDS)スプレッドは734bp。前日のNY市場終値は646.5bpだった。
ポルトガルのCDSスプレッドも275.3bpから343.6bpに拡大。スペイン
も約50bp上昇し、298bpとなった。
また、10年物のポルトガル国債と独連邦債の利回り格差は一時の218bpから
266bpに、スペイン国債は99bpから120bpにそれぞれ拡大した。
1520GMT時点で、独連邦債2年物利回りは約12bp低下の0.717%。
同10年物利回も約11bp低下し2.957%。
[東京 5日 ロイター]