1311GMT 4日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
5日終値 前営業日終値
株 FT100 5341.93(‐69.18) 5411.11
クセトラDAX 5958.45(‐48.41) 6006.86
金 現物午後値決め 1165.00 1185.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 99.180 (+0.045) 0.217(0.233)
独連邦債2年物 0.626(0.705)
独連邦債10年物(6月限) 126.30 (+0.79) 2.868(2.964)
独連邦債30年物 3.561(3.636)
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<為替> ギリシャ債務問題がユーロ圏諸国に拡大する可能性があるとの懸念が広が
るなか、ユーロ/ドル
一方、力強い米雇用関連指標はドルを支援した。
<株式> ロンドン株式市場は続落。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サー
ビスがポルトガルの格付けを引き下げる可能性が一段と高まったとの見方を示すなど、
ユーロ圏の債務問題の広がりをめぐる懸念が強まり、銀行株が売られた。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は2月25日以来の安値で引けた。下落は4営業日
連続。
チャールズ・スタンレーのテクニカルアナリストは、次の重要な下値支持線は5259
だと指摘した。
GFTグローバルの市場ストラテジスト、デビッド・モリソン氏は「市場は必死に値固
めを試みていたようだが、結局ユーロ圏をめぐる懸念が根強く、再び売りが優勢となった」
と述べた。
値動きの荒い展開となるなか、金融株が軟調となった。HSBC
ンキング・グループ
2.6%値下がりした。
保険大手プルーデンシャル
投資家から批判の声が挙がっている。米保険大手アメリカン・インターナショナル・グル
ープ(AIG)のアジア生保部門アメリカン・インターナショナル・アシュアランス(A
IA)を買収する資金の手当てをめぐり懸念が高まっている。
同業のアヴィヴァ
鉱山株は堅調。BHPビリトン
それぞれ値上がりした。フレスニロ
シズ
一方、カザキミス
ラル」に引き下げた。
欧州株式市場は続落。ユーロ圏の債務危機拡大の恐れから市場心理が悪化した。ベルギ
ーのビール大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ
や米民間雇用者数の増加を示す報告のプラスの影響は打ち消された。
格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがポルトガルの格付けを引き下げ
る可能性が一段と高まったとの見方を示したことも圧迫要因となった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は9.77ポイント(0.95%)安
の1023.41と、2日連続で2カ月ぶり安値で引けた。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は28.82ポイント(1.06%)安
の2679.30。
銀行株は一時の下げ幅を縮小したものの、売りが優勢となった。バークレイズ
ギリシャ銀行株指数<.FTATBNK>は3.1%下落した。
ソシエテ・ジェネラル
する場面もあったが、結局0.8%安となった。
アンハイザー・ブッシュ・インベブは2.3%高。ブラジルでのビール売上高が大幅に
伸び、第1・四半期の業績が予想を上回ったほか、今年下半期に業績が大きく伸びるとの
見方を示した。
BP
社株は15%下落している。
<ユーロ圏債券> 独連邦債利回りが急落する一方で、スペイン、ポルトガルなどの国
債の利回りが急伸した。国債の債務不履行(デフォルト)をめぐる懸念が高まり、高リス
ク資産に対する売りが膨らんだ。
独連邦債2年物
た独連邦債先物価格は一時126.50を超え、過去最高を更新した。
一方でスペイン、ポルトガルの国債と独連邦債との利回り格差はユーロ導入以来の水準
に上昇。両国の国債の保証料も過去最高水準に上昇した。一旦は低下していたギリシャ国
債の保証料も再び上昇した。
ソシエテ・ジェネラルのエコノミスト、ジェームズ・ニクソン氏は「現在、市場におけ
るリスク評価の著しい変化が起こっている」と指摘。「財政収支が明らかに持続不可能と
みられる国の国債を、誰もが最終的には手放したいと思っている」と述べた。
この日は米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、ポルトガルの
「Aa2」格付けを引き下げの方向で見直していることを明らかにした。これについてノ
ルデア(コペンハーゲン)の主任アナリスト、ニールス・フロム氏は「市場の懸念に油を
注ぐ結果となった」と述べた。
10年物ポルトガル国債
ている。
周辺国国債が売られたことにより、独連邦債価格が上昇。独連邦債先物6月限
は一時126.59に上昇した。清算値は74ティック高の125.61。
独連邦債2年物
%。
同10年物
2.839%をつけた。
市場関係者は「市場は急激に下落している。この日の取引では一部周辺国国債に対して
まったく買い手が現れない状態だった」と語った。
ブルーゴールド・キャピタルのマネジング・ディレクター、スティーブン・ジェン氏は
「ポルトガルもおそらく、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)による特別支援を
受ける必要に迫られるだろう。ギリシャとポルトガルはある時点で債務のリスケジュール
(条件変更)を行う可能性がある」と述べた。
[東京 6日 ロイター]