1420GMT 5日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
6日終値 前営業日終値
株 FT100 5260.99(‐80.94) 5341.93
クセトラDAX 5908.26(‐50.19) 5958.45
金 現物午後値決め 1185.25 1165.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 99.065 (‐0.095) 0.219(0.217)
独連邦債2年物 0.492(0.626)
独連邦債10年物(6月限) 127.29 (+0.94) 2.780(2.868)
独連邦債30年物 3.513(3.561)
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<為替> ユーロが対ドルで14カ月ぶり安値をつけている。
欧州中央銀行(ECB)はこの日の理事会で主要政策金利を過去最低の1%に据え置い
た。ただ、国債買い入れについては討議せず、ギリシャ債務問題のユーロ圏全体への拡大
回避に向けた新たな取り組みは示されなかった。
<株式> ロンドン株式市場は4営業日続落。ユーロ圏の債務問題をめぐる不透明性に
圧迫され、銀行・鉱山株を中心に下落した。
FT100種総合株価指数<.FTSE>はアナリストが指摘する5259の支持線をやや上
回って引けた。
CMCマーケッツのエクイティ部門責任者、ジミー・イエーツ氏は「英総選挙の行方が
注視されているほか、ユーロ圏の債務問題拡大に対する不安が根強い。ここ数カ月間の間
に堅調な決算で築かれた前向きな見方が経済全般に関する不透明性で消されてしまった」
と話した。
銀行株の下げがきつかった。欧州中央銀行(ECB)がこの日の理事会で予想通り金利
を据え置くなか、トリシェ総裁が会見で、国債買い入れに関して理事会で協議されなかっ
たことを明らかにし、域内債務危機への投資家の懸念が払しょくされなかったことが背景。
市場は、債務危機に陥っているギリシャへの支援に向けECBが利用可能な新たな手段
を有しているかに注目しており、アナリストからは国債買い入れがECBに残された最も
有効な手段との声が聞かれる。
銀行株では、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)
イズ
スーパーマーケットのモリソン
伸びが前四半期から大きく鈍化した。
その他食品小売のセインズベリー
れぞれ下落した。
ユーロ圏の先行き不透明による需要懸念や逃避買いによるドル上昇で、原油・金属相場
が下落し、鉱山・石油株に売りが出た。
鉱山株ではユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ
BHPビリトン
が0.7―3.9%安。
石油株では、ロイヤル・ダッチ・シェル
1.8%、それぞれ値下がりした。
ただ、BP
投票が続く英総選挙は、夜間の世論調査で13年ぶり政権交代を目指す野党・保守党の
リードが伝えられているものの、1992年以来の接戦となっており、どの政党も過半数
を確保できない「ハングパーラメント」となる可能性が高まっている。
欧州株式市場は3日続落し、終値ベースでは10週間ぶりの安値をつけた。ギリシャ債
務危機がユーロ圏全体に拡大するとの懸念が投資家のセンチメントを圧迫するなか、銀行
株の売りが膨らんだ。
欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁が理事会後の会見で、国債買い入れについて討
議しなかったと発言したことも相場への重しとなった。ECBはこの日の理事会で主要政
策金利を過去最低の1%に据え置いた。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は16.75ポイント(1.64%)
安の1006.66。荒い値動きとなるなか、2月26日以来の安値で引けた。今週はこ
れまでに5%超下落している。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は67.89ポイント(2.53%)安
の2611.41。
銀行株の下げがきつく、バークレイズ
ンコ・サンタンデール
BNPパリバ
の後は値を消した。同行は、ギリシャへのエクスポージャーが仏銀大手では最大となる5
0億ユーロ(67億1000万ドル)であることを明らかにした。
1100億ユーロのギリシャ救済は、同国政府による緊縮財政計画実施をめぐる懸念を
和らげるには至らず、危機がスペインやポルトガルなどに拡大する可能性があるとの懸念
が強まっている。
DZ銀行のエコノミスト、トーマス・メズナー氏は「市場は、ギリシャへの資金流入や
国債買い取りといったより具体的な形が示されることを望んでいる」と述べた。
欧州最大のコンピューターコンサルタント会社であるキャップジェミニ
行高。下期に業績が成長軌道に戻るとの見通しが好感され、2.9%上昇した。
スイス再保険
<ユーロ圏債券> 独連邦債先物が過去最高値をつけ、独連邦債利回りは最低水準を更
新した。高利回りのユーロ圏周辺国債から比較的安全とされる独連邦債に資金が流れた。
欧州中央銀行(ECB)はこの日、主要政策金利を過去最低の1.00%に据え置くと
発表した。ただ記者会見で債務危機改善に向けた取り組みが示されず投資家の不安を払し
ょくしきれなかったことから、ユーロ圏周辺国債の10年物利回りは軒並み上昇し、ポル
トガル・スペイン国債と独連邦債の利回り格差はユーロ導入以来の水準に拡大した。
スレッドニードルの債券ファンドマネジャー、マーチン・ハービー氏は「ECBはきょ
う、信用回復に向け一段と攻めの姿勢をとる機会を逃した」と述べた。
独連邦債先物
せた。6月限の清算値は127.01。
独連邦債2年物
低下し、それぞれ0.493%と2.783%となった。
ロンドンのあるトレーダーは「市場参加者は独連邦債の利回りを見ておらず、単純に安
全と思われる商品を買っている」と述べた。
相場は当初、スペイン国債入札で底堅い需要が示されたことを受けて独連邦債が若干軟
調な展開だったものの、トリシェECB総裁が記者会見で国債買い取りについての協議は
なかったと発言したことを受け、国債買い入れによる介入を期待していた投資家の落胆を
誘った。
ポルトガル国債と独連邦債の利回り格差はユーロ導入以来最高となる356ベーシスポ
イント(bp)に拡大。スペイン国債と独連邦債の利回り格差もスペインのユーロ導入以
降最高となる170bpに拡大した。
ギリシャ国債
bp。ただ4月28日につけたピークの1000bp超は下回っている。
この日のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場ではスペインとイタリア国
債の保証料が上昇。スペイン国債のCDSスプレッドは過去最高の262.7bpに拡大、
イタリア国債も過去最高の209.8bpに拡大した。
CDSスプレッド1bpは、債務1000万ユーロに対する保証料1000ユーロに相
当する。
[東京 7日 ロイター]