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欧州市場サマリー(2日)

発行済 2010-06-03 04:16

               1237GMT      1日終盤

ユーロ/ドル    1.2186 1.2225

ドル/円      91.880 91.000

ユーロ/円 112.00 111.26

              2日終値     前営業日終値

株 FT100 5151.32(‐11.98) 5163.30

  クセトラDAX     5981.20(‐ 0.07) 5981.27

金 現物午後値決め 1215.00 1227.75

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(6月限)  99.265 (+0.000)  0.162(0.149)

独連邦債2年物 0.501(0.492)

独連邦債10年物(6月限) 128.81 (+0.15) 2.655(2.679)

独連邦債30年物   3.352(3.359)

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 <為替> 円が下落。鳩山由紀夫首相の辞任表明を受け、次期首相に就任するとみられ

る菅直人経済財政担当相がこれまで円安を支持する発言をした経緯があることから、円相

場の先行きに対する懸念が出ている。

 菅経済財政担当相は今年に入り、円安がさらに進むことを望むとし、多くの日本企業は

円相場が1ドル=95円近辺であることを望んでいると発言している。

 鳩山首相の辞任表明を受けて、円は対ドルで2週間ぶり安値をつけた。

 <株式> ロンドン株式市場は続落。金融株が売られたものの、米住宅販売保留指数が

高水準となったことを受けた景気回復期待が相場を下支えした。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は一時5072.53まで下落した。

 ETXキャピタルのセールストレーダー、マシュー・ブラウン氏は「米経済が力を付け

つつあり、投資意欲が高まっている。米指標がかなり堅調となっている」と述べた。

 全米リアルター協会(NAR)が発表した4月の住宅販売保留指数は、予想を上回る前

月比6.0%上昇の110.9と、2009年10月以来6カ月ぶりの高水準となった。 

 ユーロ圏の債務問題が引き続き重しとなり金融株を圧迫。バークレイズ

2.2%、ロイズ・バンキング・グループは2.7%、ロイヤル・バンク・オブ

・スコットランド(RBS)は3.6%、それぞれ値を下げた。

 保険大手プルーデンシャルは2.5%安。米アメリカン・インターナショナル

・グループ(AIG)のアジア生保部門取得に向けた提案の条件変更に関する交

渉が暗礁に乗り上げたことを受け、当初の合意を撤回する方針を明らかにした。

 プルーデンシャルは、AIGのアジア生保部門アメリカン・インターナショナル・アシ

ュアランス(AIA)取得をめぐるコストについて推定約4億5000万ポンド

(6億5900万ドル)としている。 

 BPは0.1%安。前日には13%下落していたが、この日は下げ幅を縮小した。

ホルダー米司法長官は1日、メキシコ湾の原油流出事故について、政府が刑事と民事双

方での捜査を開始し、捜査には連邦捜査局(FBI)をはじめとする連邦当局が参加する

ことを明らかにした。

 他のエネルギー株ではケアン・エナジーが1.8%安。タロー・オイル

は、シティグループが投資判断を「バイ」に引き上げたことが下値を支え、0.3%安に

とどまった。 

 ディフェンシブ銘柄には買いが入った。医薬品グラクソ・スミスクラインは2

%高。ジェフリーズが投資判断を「バイ」に引き上げたことが好感された。

 同業のアストラゼネカは1.3%、シャイアは2.8%、それぞれ値を

上げた。

 

 欧州株式市場は、主要株価指数が小幅上昇して終了した。この日発表された4月の米住

宅販売保留指数が6カ月ぶりの高水準となったことで米経済の回復期待が膨らみ、ユーロ

圏経済の成長懸念から売られた銀行株の下落を相殺した。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は0.78ポイント(0.08%)高

の1003.58。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は4.60ポイント(0.18%)安の

2601.98。 

 前日に13%下落した石油大手BPは、この日も下落したものの、下げ幅を縮小

し0.1%安で終了。市場関係者によると、BP株が上昇に転じると予想するヘッジファ

ンドや一部投資家からの買いが入った。

 債務危機がユーロ圏の景気回復の腰を折るとの懸念が払しょくしきれないことから、銀

行株に売りが出た。バークレイズ、HSBC、ソシエテ・ジェネラル

、ドイツ銀行は0.3─2.2%安。

 KBC証券のエコノミスト、コエン・デレウス氏は「市場にはユーロ圏債務問題はまだ

解決していないとの懸念がある。株価がより妥当な水準になるまで、こうした懸念は株式

市場から払しょくされない」と述べた。

 英保険大手プルーデンシャルは2.5%安。同社は米アメリカン・インターナ

ショナル・グループ(AIG)のアジア生保部門の買収計画を断念した。 

 一方で、ポルトガル・テレコムは1.5%上昇。スペインのテレフォニカ

が、ポルトガル・テレコムが保有するプラジルの携帯電話会社ビボ

株式に対する買収価格を57億ユーロから65億ユーロ(79億ドル)に引き上げた。

 グラクソ・スミスクラインは2%高。ジェフェリーズが同社の投資判断を「ホ

ールド」から「バイ」に引き上げたことが好感された。他の医薬品株も上昇し、アストラ

ゼネカ、サノフィ・アバンティス、ノバルティスは0.3─

1.6%高で終了した。

 

 <ユーロ圏債券> 期間が長めの独連邦債が上昇し、ユーロ圏周辺国債券との利回り格

差が拡大した。緊縮財政措置が成長に及ぼす影響をめぐる懸念が根強い。

 トレーダーは、欧州中央銀行(ECB)がこの日の取引時間内に周辺国債券を購入した

兆候はなかったことも周辺国債への圧迫材料になったとし「過去2日、ECBによる買い

入れは見られなかった。ECBは、市場がどの程度持ちこたえられるかを見極めていると

考える」と述べた。

 ただ、新たな材料に欠くなか、市場のボラティリティはここ数週間見られた水準を大き

く下回った。

 独連邦債先物6月限の清算値は14ティック高の128.80。一時

129.17に上昇したが、欧州株価が下げから戻したことに圧迫された。限月交代を控

えていることが寄与し、出来高はまずまずだった。6月限は8日に期日を迎える。

 独連邦債2年物利回りは0.7ベーシスポイント(bp)上昇し0.499

%。同10年物利回りは2.8bp低下し2.653%。

 国債買い入れをめぐっては、効果や長期的展望についてECB当局者の間で見解が分か

れている。また、前週のフィッチ・レーティングスによるがスペイン格下げを背景に一段

の格下げが予想されるなか、市場ではリスク回避の動きが根強い。

 ポルトガルがこの日実施した3カ月物Tビル(短期証券)の入札は堅調な需要となった。

ただ、落札利回りは前回の入札を上回った。

 10年物のポルトガル国債と独連邦債の利回り格差は16bp拡大し237bpとなっ

た。

 イタリア国債は11bp拡大し161bp、スペイン国債は12bp拡大し180bp。

 トレーダーは「スペインは来月、約160億ユーロの国債償還のほか、70億ユーロの

クーポン支払い期限を迎える」とし、市場はスペインがどのように国債償還を行うか注目

し始めている、と指摘した。

                           [東京 3日 ロイター]

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