1258GMT 2日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
3日終値 前営業日終値
株 FT100 5211.18(+59.86) 5151.32
クセトラDAX 6054.63(+73.43) 5981.20
金 現物午後値決め 1215.00 1215.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 99.270 (+0.005) 0.188(0.162)
独連邦債2年物 0.505(0.501)
独連邦債10年物(6月限) 128.71 (‐0.09) 2.663(2.655)
独連邦債30年物 3.360(3.352)
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<為替> 円が幅広い通貨に対して下落している。リスク選好度が世界的に上昇して
いること加え、日本の政局の先行き不安が円の重しとなっている。
4日発表の5月の米雇用統計が堅調な内容になるとの観測から、リスク選好度が回復。
豪ドルやニュージーランドドルへの需要が高まっている。こうした通貨への投資のために
低金利通貨である円が売られる傾向にある。
<株式> ロンドン株式市場は4日ぶりに反発。米雇用統計への期待の高まりが市場
心理の改善につながり、資源関連株や金融株に安値拾いの買いが入った。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は2週間ぶり高値で引けた。ザラ場では
5262.50をつける場面もあった。
オバマ米大統領は2日、米労働省が4日に発表する5月の雇用統計について、力強い雇
用の伸びが示されるとの見方を示した。
米労働省が3日発表した最新週の新規失業保険週間申請件数は前週比1万件減の45万
3000件となり、オバマ大統領のコメントを裏付ける内容となった。
また、企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)
子会社などが発表した5月のADP全米雇用報告でも、民間部門雇用者数は5万5000
人増加し、労働市場の改善を示した。
一方、4月の米製造業新規受注は前月から伸びが鈍化。これを受けて一部で利益確定売
りが見られた。
コメルツ銀行のエコノミスト、ピーター・ディクソン氏は「現在は非常に振れの大きな
状況にある」と指摘した。
エネルギー株の上げが目立った。BP
出事故が依然圧迫要因となっており、日中の高値は維持できなかった。
原油価格上昇を背景に、BGグループ
石油サービスのペトロファック
市場のリスク志向のバロメーターとなる鉱山株も堅調だった。触媒製造・プラチナ大手
ジョンソン・マッセイ
た。
金融株も高い。ロイズ・バンキング・グループ
欧州株式市場はFTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>が続伸し2週間ぶり高
値で引けた。原油価格が急伸し石油株が上昇したほか、ユーロ圏サービス部門購買担当者
景気指数(PMI)改定値が強い伸びを示したことで、市場心理が好転した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は13.92ポイント(1.39%)
高の1017.50。終値としては5月18日以来の高値となった。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は32.18ポイント(1.24%)高
の2634.16。
エネルギー株の上げが目立った。米石油在庫統計で原油在庫が予想以上に減少したこと
を受けて米原油先物
た。
BGグループ
4%超上昇した。
銀行株も好調。バークレイズ
ンキング・グループ
この日発表された米経済指標は、4月の製造業新規受注が予想を下回ったものの、5月
のADP全米雇用報告で民間部門雇用者数が5万5000人増と労働市場の改善を示すな
ど、おおむね前向きな内容となった。
個別株ではエールフランスKLM
比で4.3%増加したとし、景気回復を一因に利用状況がかなり改善しているとの見方を
示した。
<ユーロ圏債券> 独連邦債が下落し、先物が今週最安値をつけた。欧州株価が2週間
ぶり高値をつけたことや、米民間雇用報告が労働市場の改善を示す内容となったことが背
景。
独連邦債が売られるなか、一部ユーロ圏周辺国債券も下落した。
トレーダーは、スペイン・イタリア国債を中心に売りが膨らんだとし、欧州中央銀行
(ECB)による国債買い入れで、他の周辺国債と独連邦債との利回り格差が人為的に縮
小していることが背景と指摘した。ただ、ECBはこの日積極的な買い入れは行っていな
い。
10年物のスペイン国債と独連邦債の利回り格差は189ベーシスポイント(bp)に
拡大し、ユーロ導入以来の最高水準を更新した。
一方、マークイットによると、スペイン国債の保証コストは低下。クレジット・デフォ
ルト・スワップ(CDS)スプレッドは前日の255bpから250bpに縮小した。
マークイットはノートで「ユーロ圏周辺国に関する懸念は依然根強いが、今週はやや収
まっている。ソブリンに関するネガティブなニュースがなく、一時的なリスク再評価につ
ながっている」とし、金融システムへの影響拡大の可能性はスプレッド縮小を維持する上
で最大の阻害要因、と指摘した。
1559GMT時点で、独連邦債先物6月限
算値は128.50だった。一時、今週の最安値となる128.13をつけた。
独連邦債2年物
指標となる独連邦債10年物の利回りが5月終盤に過去最低水準をつけたことについて、
コメルツバンクは一時的な現象ではないと予想する。市場での緊張が一段と高まり、E
CBによる国債買い入れ措置が疑問視されるなか、10年物利回りは第3・四半期に
2.5%まで低下するとの見通しを示した。
アナリストによると、フランスが同日実施した83億ユーロの国債入札は堅調な需要と
なった。
[東京 4日 ロイター]