1255GMT 5日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
6日終値 前営業日終値
株 FT100 4965.00(+141.47) 4823.53
クセトラDAX 5940.98(+124.78) 5816.20
金 現物午後値決め 1195.00 1208.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 99.040 (‐0.015) 0.294(0.337)
独連邦債2年物 0.650(0.630)
独連邦債10年物(9月限) 129.41 (‐0.29) 2.579(2.549)
独連邦債30年物 3.281(3.257)
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<為替> 豪ドルが上昇。オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が声明で世界
経済について楽観的な見通しを示したことで、高利回り通貨への需要が強まった。
リスク選好の高まりを背景にユーロも上昇している。
ドルは全般的に売り圧力にさらされ、対スイスフランで3カ月ぶり安値をつけた。
<株式> ロンドン株式市場は反発し、主要株価指数は1週間ぶりの高値で取引を終え
た。リスク選好度の回復で鉱山株に買いが入ったほか、欧州の銀行システムに対する懸念
が後退したことで銀行株が買われた。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は6月28日以来の高値で引けた。また1日の上昇
率としては5月27日以来の大きさとなった。
前日に売り込まれた鉱山株には金属価格の上昇を背景に買いが入り、相場をけん引した。
なかでもアントファガスタ
6.4%─7.6%と、大きく上げた。
前日は値を下げた銀行株もこの日は上昇。バークレイズ
バンク・オブ・ スコットランド
石油大手BP
故の対応コスト捻出できるとしたことが好感された。
欧州株式市場は急反発し1週間ぶり高値で引けた。欧州銀行がストレステスト(健
全性審査)を問題なく通過するとの見方が広がった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は24.71ポイント(2.56%)
高の991.23。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は70.86ポイント(2.83%)高
の2578.69。
最近売られていた銀行株がこの日は上昇。一部銀行をめぐる、ストレステストを通過し
ないのではとの懸念が和らいだ。ノワイエ仏中銀総裁は、国内銀行のテスト通過について
問題ないとの認識を示した。
仏銀行株は、ソシエテ・ジェネラル
Pパリバ
チャールズ・スタンレーの調査部門責任者、ジェレミー・バットストーン・カー氏はこ
の日の市況について「弱気なスクイーズが出ているだけだ。ショートポジションがカバー
されている」と語った。投資家は流されるべきではないとの慎重な見方を示し、この日発
表された6月の米供給管理協会(ISM)非製造業総合指数が予想を下回ったことを指摘
した。
オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が声明で世界経済について楽観的な見通
しを示すなか、鉱山株に買いが入った。アングロ・アメリカン
タ
リオ・ティント
英石油大手BP
いるとのうわさが出るなか、BPは株式を発行する計画はないとの立場を示した。ロイヤ
ル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)による投資判断引き上げも好材料となった。
<ユーロ圏債券> 独連邦債が下落した。リスク選好が一時的に回復するなか、これま
で下落基調の続いた株式や高利回り通貨に資金が流れた。
スペイン政府が実施したシンジケート団を通じた約60億ユーロ規模の10年債発行で
強い需要が示されたほか、豪中銀が声明でアジアに対して楽観的な見通しを維持したこと
や、このところ下落していた株式に値ごろ感から買いが入ったことが相まって独連邦債を
圧迫した。
ロイズTSBの市場エコノミスト、ケネス・ブロー氏は「株式はこれまで大幅に売られ
ており、若干の反動は避けられない。1日の動きだけで相場の流れが決まることはなく、
われわれはまだ困難を脱していない」と述べた。
この日発表された6月の米ISM非製造業総合指数は前月から低下し、予想を下回った。
独連邦債先物9月限
独連邦債2年物
0.655%。
同10年物
独連邦債利回りの上昇を受けて、独連邦債とユーロ圏周辺国債の利回り格差は縮小した。
10年物のオーストリア国債と独連邦債の利回り格差は一時8bp縮小し44bpと、6
月上旬以来の水準をつけた。
オーストリア国債10年物
の日の国債入札で強い需要が示されたことが背景にある。
10年物のスペイン国債と独連邦債の利回り格差は一時207bpに縮小した後、
213bpに拡大した。前日終盤は211bpだった。
イタリア国債は当初縮小したものの、その後ほぼ横ばいの148bpとなっている。
マーケット・ニュースは、特にユーロ圏周辺国で多くの銀行に深刻な問題があることが
健全性審査(ストレステスト)によって明らかになることを欧州中央銀行(ECB)当局
者が懸念していると伝えた。トレーダーからは、これを受けてユーロ圏周辺国の債券に対
する懸念が再燃したとの声が聞かれた。
[東京 7日 ロイター]