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欧州市場サマリー(16日)

発行済 2010-09-17 04:32

               1323GMT     15日終盤

ユーロ/ドル    1.3088      1.3004

ドル/円      85.680 85.730

ユーロ/円 112.17 111.49

 

              16日終値   前営業日終値

株 FT100 5540.14(‐15.42) 5555.56

  クセトラDAX     6249.65(‐12.22) 6261.87

金 現物午後値決め 1272.50       1267.00

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  98.990 (‐0.015)  0.311(0.294)

独連邦債2年物 0.811(0.751)

独連邦債10年物(12月限) 129.46 (‐0.65) 2.478(2.414)

独連邦債30年物   3.129(3.058)

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 <為替> 円が対ドルでほぼ変わらずで推移している。日本当局による為替介入が鳴

りをひそめる半面、一段の円売りを警戒する向きもあり、円の上値は重い。

 ユーロは対ドル、対円でそれぞれ1カ月超ぶりの高値に上昇。スペイン国債入札で堅調

な需要が示されたことを受け、欧州に対する信頼感が改善した。

 スイスフランは全般的に売り優勢。スイス国立銀行(中央銀行、SNB)はこの日、政

策金利を据え置いた。

 

 <株式> ロンドン株式市場は続落して終了した。これまで買われていた銀行株に売り

が出たことに加え、8月の英小売売上高が減少したことで小売株も売られ、一部エネルギ

ー関連株の上げを相殺した。

 8月英小売売上高が1月以来初めて減少に転じたことで、英消費者需要が冷え込み始め

ているのではないかとの懸念が台頭。マークス&スペンサー、ネクスト

ホーム・リテールは0.3─0.9%下落した。

 銀行株も売り優勢となり、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)

は2.5%、ロイズ・バンキング・グループは1.3%、それぞれ下落した。

 一方、エネルギー関連株は上昇。ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ

4.4%高。クレディ・スイスが同社の投資判断を「中立的」から「アウトパフォーム」

に引き上げたことが好感された。

 前日大きく下げた石油大手BPは1.1%高で終了した。

 

 欧州株式市場は続落。一連のさえない英・米指標を受け、景気回復ペースが減速してい

る可能性があるとの懸念が強まった。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は8.64ポイント(0.80%)安

の1075.90。終値ベースでは1週間ぶりの安値をつけた。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は9.75ポイント(0.35%)安の

2784.61。

 8月の英小売売上高は予想外に減少。7カ月ぶりの減少となった。

 英小売株は下落し、ネクスト、マークス&スペンサー、ホーム・リテー

は0.3─0.9%安。

 米指標では、11日終了週の新規失業保険申請件数は45万件と前週から3000件減

少し、7月10日終了週以来2カ月ぶりの水準に改善した。 市場は46万件に増加する

と見込んでいた。ただ、引き続き高水準にとどまっている。

 9月フィラデルフィア地区連銀業況指数は前月から改善したものの、引き続きマイナス

となった。これら指標により、二番底に陥る可能性は弱まり、ゆっくりとしたペースでの

景気回復になることが示された。

 コムジェスト(パリ)のファンドマネジャー、フランツ・ワイス氏は「高水準の失業率

や銀行の貸し渋りに加え、各国政府が緊縮財政措置を実施しようとするなか、状況は厳し

いものとなっている。これらすべての要因は簡単に解決されるものではない」と述べた。

 リスク資産を手放す動きが強まるなか、銀行株は売られ、ソシエテ・ジェネラル

、ドイツ銀行、ロイズ・バンキング・グループは1.3─3

%安。

 独建設のホッホティーフは逆行高。スペインのACSが同社の買収

を計画していることを明らかにしたことを受け、5.6%上昇した。ACSも3%高。

  

 <ユーロ圏債券> 堅調なスペイン国債入札に圧迫され、独連邦債先物が下値支持線を

割り込んで下落した。

 独連邦債先物12月限の清算値は73ティック安の129.38。この日の米

経済指標が予想ほど悪くなかったことを受け、午後には一時129.22と、8月中旬以

来の安値をつけた。

 スペインが実施した総額40億ユーロの10年債と30年債入札は順調に消化された。

10年物のスペイン国債と独連邦債の利回り格差は3ベーシスポイント(bp)縮小した。

 ダイワ・キャピタル・マーケッツのエコノミスト、クリス・シクルナ氏は「月初に始ま

ったトレンドが若干みられた。景気の二番底を明確に示す(経済指標の)ネガティブサブ

ライズは、これまでのようには出ていない。このため、現在起こっていることは、これま

で若干過熱しすぎていた可能性のある市場への調整であるともいえる」と述べた。

 この日発表の9月の米フィラデルフィア地区連銀業況指数は予想に届かなかったものの、

一部に出ていた懸念ほど悪化しなかった。これに対する市場の反応は、投資家心理が変

化しつつあることを裏付ける格好となった。

 独連邦債10年物利回りは8bp上昇し2.485%。同2年物

利回りは6.1bp上昇し0.815%だった。 

 堅調なスペイン国債入札にもかかわらず、他のユーロ圏周辺国国債に対する懸念は根強

く、独連邦債との利回り格差は拡大した。

 ポルトガル国債と独連邦債の利回り格差は12bp拡大し352bp。ポルドガルは

22日に国債入札を行うと発表した。

 アイルランド国債と独連邦債の利回り格差は19bp拡大し379bp。今月初めにつ

けたユーロ導入以来の最高水準390bp付近に迫った。

                         [東京 17日 ロイター]

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