欧州市場サマリー（13日）

　　　　　　　　　　　　　　 1337GMT 　　　 12日終盤

ユーロ／ドル 　　 1.3944 　　　　1.3924

ドル／円 　　　　 81.810 　　　　81.760

ユーロ／円 114.04 　　　　 113.84

　　　　　　　　　　　　　　13日終値 　　 前営業日終値

株　ＦＴ１００ 5747.35（＋ 85.76） 5661.59

　　クセトラＤＡＸ　　　　　6434.52（＋129.95） 　6304.57

金　現物午後値決め 1365.50 　1348.50　　　　　　

　　　　　　　　　　　　 先物 　　 現物利回り

３カ月物ユーロ(12月限)　 98.950 (＋0.000)　　0.480(0.504)

独連邦債２年物 0.779(0.812)

独連邦債１０年物(12月限) 131.65 (‐0.36) 2.278(2.292)

独連邦債３０年物 　 2.929(2.915)

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　＜為替＞　ドルが大半の通貨に対して下落。米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が前日公表し

た９月２１日の連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事録を受け、追加金融緩和観測が強ま

っている。

　ただ、ユーロが対ドルで心理的な節目となる１．４０ドルの水準を維持できなかったこ

とを受け、ドルの下げは限定的となっている。

　＜株式＞　ロンドン株式市場は反発して終了した。米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が追加

緩和策の実施に踏み切るとの観測が高まっていることに加え、金属価格の上昇を受け鉱山

関連株に買いが入り、主要株価指数は約５カ月ぶりの高値で引けた。

　ＦＴ１００種総合株価指数<.FTSE>は４月２６日以来の高値で取引を終えた。

　鉱山関連株ではベダンタ・リソーシズが５．９％、アングロ・アメリカン

が５．４％、それぞれ上昇した。フレスニロは３．３％高。石油関連株

にも買いが入り、ＢＧグループは２．４％高で引けた。

　シティ・インデックスの市場ストラテジスト、ジョシュア・レイモンド氏は「鉱山関連

株が主に相場をけん引している。前日の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事録公表を

受け、ＦＲＢが追加的な刺激策を導入するとの観測は、今や市場で織り込み済みとなって

いる。来月にも発表があると予想している」と述べた。

　米ＪＰモルガン・チェース（ＪＰＭ）が好調な第３・四半期決算を発表したも

のの、英国の銀行の株価は下落。スタンダード・チャータード（スタンチャート）

は１．７％、バークレイズは０．９％安で取引を終えた。

　欧州株式市場は反発。米連邦準備理事会（ＦＲＢ）による追加措置をめぐる観測が強ま

るなか、米企業の好決算が相場を支援した。原材料への需要が改善するとの期待が高まる

なか、鉱山株が上昇を主導した。

　ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数<.FTEU3>は１５．２６ポイント（１．４２％）

高の１０８６．５２。終値としては９月２０日以来約３週間ぶりの高値をつけた。

　欧米で証券取引所を運営するＮＹＳＥユーロネクストはこの日、テクニカルな問題が発

生したことを受け、取引を一時停止する場面もあった。

　ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数<.STOXX50E>は６４．８０ポイント（２．３３％）高

の２８４０．５５。

　ドイツのクセトラＤＡＸ指数（フランクフルト）<.GDAXI>も一時、２年ぶり高値を更新

した。　

　鉱山株の上昇が目立ち、ＳＴＯＸＸ欧州６００資源株<.SXPP>は３．４％上昇。ＢＨＰ

ビリトン、アングロ・アメリカン、アントファガスタ、リオ・テ

ィント、エクストラータは４．２─５．６％高となった。

　米ＪＰモルガン・チェース（ＪＰＭ）がこの日発表した第３・四半期決算は純

利益が４４億ドル（１株当たり１．０１ドル）と前年同期から増加し、市場予想を上回っ

た。

　インテルが１２日発表した第３・四半期決算も市場予想を上回り、第４・四半

期の業績について、売上高が前期比で約２．７％増加し、粗利益率が改善するとの見通し

を示した。

　ハイテク株が買われた。ＳＴＯＸＸ欧州６００ハイテク株<.SX8P>は２．２％上昇。オ

ランダの半導体製造装置メーカーＡＳＭＬの第３・四半期決算が大幅増益とな

ったことも支援した。

　ＡＳＭＬは５％高。インフィニオンやＳＴマイクロエレクトロニクス

も高い。

　米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が１２日公表した９月２１日の連邦公開市場委員会（ＦＯ

ＭＣ）議事録を受け、市場のセンチメントは上向いた。

　議事録から、景気支援に向けた追加措置が近く必要となる可能性があるとの認識に基づ

き、物価水準目標の採用を含むいくつかの方法について議論されたことが明らかになった。

　＜ユーロ圏債券＞　独連邦債が下落した。ウェーバー独連銀総裁が前日、欧州中央銀行

（ＥＣＢ）の債券買い入れプログラムは効果がなく終了すべきとの見解を示したことで、

近く追加緩和を実施するとみられている米連邦準備理事会（ＦＲＢ）とＥＣＢとの間の政

策見通しの相違が浮き彫りになっている。

　ウェーバー総裁は１２日、非伝統的流動性対策の出口戦略で後手に回るリスクの方は、

急ぎすぎるリスクよりも大きいと指摘。また「原則的に、非伝統的手段の解除が終了する

前に主要政策金利の正常化に向けた動きが開始される可能性がある」と述べ、支援策解除

前の利上げの可能性を示唆した。

　独連邦債はこのところ、ＦＲＢの追加緩和観測を背景とした米国債の上昇に追随する動

きをみせていたが、ウェーバー独連銀総裁の発言を受け、需要が低下した。

　この日は米１０年債利回りも入札（リオープン）を前に上昇。米１０年債と独連邦債の

利回り格差は一時１９ベーシスポイント（ｂｐ）まで拡大した。

　１５１５ＧＭＴ時点で、独連邦債先物は４４ティック安の１３１．５７。

　独連邦債２年物利回りは２．５ｂｐ上昇し０．７９３％。同１０年物利回

りは４．４ｂｐ上昇し２．２８４％。

　ＥＣＢの債券買い入れプログラムに関しては、オーストリア中銀のノボトニー総裁が

１３日、同プログラムは「安全策」として有効であるため、ＥＣＢは早過ぎる時期に同

プログラムを終了させるべきではないとの考えを示し、ウェーバー独連銀総裁とは異なる

立場を表明している。

　周辺国国債では、ギリシャ国債がアウトパフォームした。１０年物ギリシャ国債利回り

は２４ｂｐ超低下し８．９５１％となり、同国債と独連邦債の利回りスプ

レッドは３０ｂｐ程度縮小の６６５ｂｐとなった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［東京　１４日　ロイター］