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欧州市場サマリー(14日)

発行済 2010-10-15 05:16

               1339GMT     13日終盤

ユーロ/ドル    1.4063      1.3962

ドル/円      81.500      81.770

ユーロ/円 114.66      114.18

              14日終値    前営業日終値

株 FT100 5727.21(‐20.14) 5747.35

  クセトラDAX     6455.27(+20.75) 6434.52

金 現物午後値決め  1373.25      1365.50

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  98.920 (‐0.030)  0.516(0.480)

独連邦債2年物 0.808(0.779)

独連邦債10年物(12月限) 131.20 (‐0.37) 2.311(2.278)

独連邦債30年物   2.959(2.929)

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 <為替> シンガポール金融管理局(MAS)が同日シンガポールドルの許容変

動幅の拡大させたことを受け米ドル売りが広がり、主要6通貨に対するICEフューチャ

ーズUSドル指数<.DXY>は年初来の最低水準を更新した。

 ドル指数<.DXY>は1%低下し76.259と、2009年12月以来の低水準をつけた。

 シンガポール金融管理局の決定を受け、中国人民元も対米ドルで上昇。

2005年7月以来の高値をつけた。

 主要通貨のなかで金利が最も高い豪ドルは0.9994米ドルと1983年の

変動相場制移行以来の高値を更新、米ドルとの等価に迫っている。米連邦準備理事会

(FRB)が来月にも追加緩和策を導入するとの思惑から、豪ドルを買って米ドルを売る

動きが出ている。

 

 <株式> ロンドン株式市場では、銀行が新資本規制「バーゼルIII」の基準を満たす

ために株主割当増資を実施するのではないかとの懸念から銀行株が売られ、相場は反落し

て終了した。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は20.14ポイント(0.35%)安の

5727.21で取引を終えた。 

 英銀大手スタンダード・チャータード(スタンチャート)が13日、自己資本

比率を引き上げるために株主割当増資を実施すると発表したことを受け、他の銀行にも同

様の動きが広がるのではないかとの懸念が広がった。

 CMCマーケッツのマイケル・ヒューソン氏は「バーゼルIIIを満たすために多くの銀

行が追加的に資本を調達せざるを得なくなるとの懸念が出ている」と指摘した。

 ただ、前日下げていたスタンチャートはこの日は0.6%高で終了。シーモア・ピアー

スが同行の投資判断を「ホールド」から「アウトパフォーム」に引き上げたことが好感さ

れた。

 ボーダフォン・グループは1.6%高。ノムラが同社の投資判断を「中立的」

から「買い」に引き上げたことが買い材料となった。

 

 欧州株式市場は反落。銀行株が自己資本をめぐる懸念から売られた。また、住宅差し押

さえ問題を背景に米銀行株が下落したことにも追随した。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は1.85ポイント(0.17%)安

の1084.67。不安定な値動きとなり、一時5カ月ぶり高値となる1094.13を

つけた。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は4.44ポイント(0.16%)安の

2836.11。

 銀行株の下げが目立った。スタンダード・チャータード(スタンチャート)

13日、自己資本比率を引き上げるため株主割当増資を通じ53億ドル調達する方針を示

したことで、他の銀行にも同様の動きが広がるとの懸念が強まった。 

 バークレイズ、ソシエテ・ジェネラル、BNPパリバ

3.1―4.1%安。

 米国では、住宅差し押さえ手続きの書類に不適切な処理があったとして全国的な調査が

始まった。米住宅市場の回復が損なわれる可能性があるとの見方から米銀行株が下落し、

欧州銀行株を圧迫した。

 鉱山株が上昇し相場を下支えた。米連邦準備理事会(FRB)による追加緩和観測を背

景にドルが引き続き軟調となるなか、金属相場が上昇。STOXX欧州600資源株

<.SXPP>は0.9%上昇した。

 個別株ではスイスのバイオテック企業、アクテリオンが6.6%高。同社が

買収の対象になるとのうわさが再浮上した。

 

 <ユーロ圏債券> ユーロ圏金融・債券市場では、周辺国債券が上昇し、独連邦債をア

ウトパフォームした。堅調なイタリア国債入札などが材料視された。

 アイルランド国債が周辺国債の上昇を主導。10年物のアイルランド国債と独連邦債の

利回り格差は26ベーシスポイント(bp)縮小し、398bpとなった。アイルランド

のカウエン首相が財政赤字への取り組みについて、主要野党2党に超党派的な合意を求め

たことが材料視された。ただ、合意に至る可能性は薄いとみられている。

 10年物のポルトガル国債と独連邦債の利回り格差は382bpに縮小し、3週間ぶり

の低水準となった。ポルトガルの主要野党が政府の掲げる緊縮財政計画を支持するかコメ

ントを避けたものの、周辺国債をめぐる全般的なセンチメントに支援された。

 ギリシャ国債はさえず。ただ、10年物利回りは今月に入り1.8%ポイント低下して

いる。

 コメルツ銀行の金利ストラテジスト、デイビット・シュノーツ氏は、ギリシャ国債を積

極的に買っていた投資家が、アイルランド国債に投資していると指摘し、周辺国債が短期

的に上昇する可能性を見込むが、周辺国債と独連邦債の利回り格差が持続的に縮小するこ

とは予想していないと語った。

 アイルランド国債の保証コストは1カ月ぶりに400bpを割り込んだ。米資産運用会

社ルーミス・セイレスのフス副会長が13日、同社がここ数週間アイルランド国債を積極

的に買い入れたとコメントしたことも材料となった。

 イタリアがこの日実施した総額55億ユーロの5・15・30年物の国債入札では堅調

な需要がみられた。これを手がかりに、同国債と独連邦債との利回り格差は3bp縮小し

144bpとなった。

 独連邦債は9月終盤以降、狭いレンジでの取引にとどまっている。米連邦準備理事会

(FRB)による追加緩和観測が支援する一方、欧州中央銀行(ECB)が引き続き支援

措置を解除する公算が大きいことが上値を抑えている。

 独連邦債先物は13ティック安の131.44。一時131.84に上昇する

場面もあった。

 独連邦債2年物利回りは約1bp上昇し0.801%。同10年物

利回りはほぼ変わらずの2.29%。

 独連邦債は米国債にもアンダーパフォームし、10年物の米債・独連邦債利回り格差は

約4bp縮小し、15bpとなった。

 

                        [東京 15日 ロイター]

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